90mm SL 前後になる。球形に近く、エゾボラ属のなかでも小型。体層に3〜4の螺肋があり、太い螺肋のあいだに細く目立たない螺肋がある。貝殻は白でフィルム状の殻皮がある。[相模湾産]
ヒメエゾボラモドキの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![90mm SL 前後になる。球形に近く、エゾボラ属のなかでも小型。体層に3〜4の螺肋があり、太い螺肋のあいだに細く目立たない螺肋がある。貝殻は白でフィルム状の殻皮がある。[相模湾産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1056/Thumb630/himeezoboramodoki0.jpg)
![90mm SL 前後になる。球形に近く、エゾボラ属のなかでも小型。体層に3〜4の螺肋があり、太い螺肋のあいだに細く目立たない螺肋がある。貝殻は白でフィルム状の殻皮がある。[産地不明だが、茨城県もしくは千葉県銚子産だと思えるもの]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1056/Thumb630/himeezoboramodoki_1.jpg)
-
魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ上科エゾバイ科エゾボラ亜科エゾボラ属外国名
学名
Neptunea kuroshio Oyama in Kira,1959漢字・学名由来
漢字 姫蝦夷法螺擬 Himeezoboramodoki
由来・語源 平瀬與一郎の命名。螺肋のくっきりしているところなどエゾボラモドキに似て小さい(小型)ため。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。
[茨城県もしくは千葉県銚子]、房総半島沖から東シナ海に棲息する。生態
ー基本情報
千葉県以南の相模湾や駿河湾の深場でとれる巻き貝。
北海道のエゾボラ、エゾボラモドキの系統のひとつ。このエゾボラ属は生食(刺身)などに向いている。
「真つぶ(エゾボラ)」と同様に食べられるが小型で量がまとまらないので、ほとんど一般には知られていない。水産基本情報
市場での評価 入荷は非常に希。やや高値がつく。
漁法 底曳き網
産地 静岡県、神奈川県、千葉県選び方
ー味わい
旬は不明
貝殻はあまり厚みはないものの、やや硬い。
足は白く、熱を通してもあまり硬くならない。栄養
ー危険性など
テトラミンは主にNeptunea(エゾボラ属)の巻き貝の唾液腺に含まれる。足を割るとクリーム色の柔らかなゼリー状の物体がある。これが唾液腺。ここにテトラミンが含まれている。Neptunea(エゾボラ属)以外にはスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属Buccinumのスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラなどにも含まれる。発症する唾液腺の量は個人差がある。食べると後頭部の激しい痛み、目眩、酒に酔ったような状態になり、吐き気、眼底の痛みをともなう。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ヒメエゾボラモドキの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身)、煮る(塩ゆで、醤油煮)、焼く(焼きつぶ)クリックで閉じます
ヒメエゾボラモドキの刺身 貝殻に穴を開けて身を取り出す。足の部分を割り、唾液腺を取り、ぬめりをもみ出す。なんどかヌメリをもみ出したら仕上げに塩で揉み、水洗いする。水分をよくきり食べやすい大きさに切る。ツブらしい心地よい食感と、甘味、貝らしい風味が豊かで非常に美味。小さいので数尾で一人前しかとれないのが難点。
好んで食べる地域・名物料理
ー関連コラム(郷土料理)
マツブなどテトラミンのあるエゾボラ属の仕込み
ツブなど(エゾボラ属)は基本的に剥き身にして、足の中心部分にある唾液腺をとってから料理する。 唾液腺にはテトラミンが含まれる。 テトラミンは死亡例はない・・・ 続きを開く加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/さんの水産(神奈川県小田原市)
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)