秋なので茶碗いっぱいの「かます飯」

超簡単な秋の水がます飯なのだ


自分のご飯なので腹の中に隙間が出来たら、あれこれ考えて、今回は「かます飯」にする。
カマスさえ解凍すれば調理時間10分以下なので腹の虫をなだめるのには持って来いだ。
橙を搾り込んだ麦飯に塩辛い山東菜、これだけでも青菜飯で完成品だ。
ここに香ばしく焼いた脂の乗ったヤマトカマスを加えると、ちょっとだけよそ行きの着飾った感じになる。

それにしても秋のヤマトカマスの「かます飯」は、他に置きかえるもののない味である。
強いうま味と脂のこげた香り、これが麦飯と一体化しただけなのに、大御馳走化している。
ボクはここに焼いた栗を添え、デザートというか口直しにするのが好きだけど、忙しいので我慢するのだ。
昼間から大きな声で鳴くアオマツムシも秋の風物詩と思えば思えるので、秋だな、と言ってみる。

ヤマトカマスが豊漁だけど、もう少し高ければいいのにな


2024年10月4日の神奈川県小田原市、小田原魚市場、二宮定置は大漁だった。みなが忙しく右往左往しているところで、ボクはあいかわらず単なるお邪魔デブそのものだった。
以上は何回か書いた。
今回は江ノ浦沖、江の安定置でも、二宮定置でも「水かます(ヤマトカマス)」がたっぷり揚がっていた。
6月には体長20cm前後だったのが、今や大きいものは30cmもある。
「水がます」は旬を迎えている。

材料は必要最小限でなければならぬ


2尾ばかり三枚に下ろして強めの振り塩をして置く。
水分をよくきりラップに包んで冷凍保存する。
カマス飯を作る。
材料は青切りの橙(だいだい)、山東菜、しょうが、戻しご飯。

チンしたご飯に混ぜるだけでお終い


カマスは気がついたときに冷凍庫から出し、いらない紙の上にラップを取って置く。自然解凍たら、もう一度水分を拭き取り、焼き上げる。
三枚下ろしなのであっと言う間に焼き上げる。
縦方向にキッチンバサミで切り、3等分しておく。
混ぜるときに細かくなるのでこの段階で小さく切りすぎないこと。
山東菜は塩もみ、少し時間をおき、水分を絞って刻む。
温めたご飯に刻んだ山東菜とカマスを加え、しょうが(お好みで)を振り、橙を搾り込んで混ぜるだけ。
二宮定置のみなさん、ありがとうございました。


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