殻高50mm前後になる。ミクリガイ属のなかでももっとも大型。貝殻は光沢があり、厚く、螺塔(貝殻の先の部分)は小さく体層はよくふくらむ。貝殻に螺肋(筋模様)がほとんどない。褐色のの明瞭な帯があるもの、白一色で縞のないもの、茶色で縞のないものなど多彩。[宮崎県産]
シマミクリの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★★
究極の美味
分類
動物門軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新生腹足上目新腹足目アッキガイ超科エゾバイ科ミクリガイ亜科ミクリガイ属外国名
学名
Siphonalia signa cassidariaeformis (Reeve,1843)漢字・学名由来
漢字 縞三繰貝、縞実栗 Shimamikuri
由来・語源 平瀬與一郎の命名。ミクリガイ属(ミクリガイの仲間)で縞が目立つもの。
ミクリについて「みくり」は「実栗」すなわち栗の実に似ているため。
「みくり」は植物のミクリ(単子葉植物ミクリ科ミクリ属)の実に似ているため。ミクリの果実は若いときには栗のように毬があり、老成すると毬が取れる。平瀬與一郎
hirasei, hiraseana, Neohirasea(平瀬與一郎 安政6-大正14 1859-1925 兵庫県淡路島福良)。京都で『平瀬商店(平瀬種禽園)』をいとなみ標本、特に貝殻を商い海外に輸出。貝類学の嚆矢。同郷の黒田徳米は同商店で丁稚をしながら貝類学を学ぶ。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。水深10メートルの砂地。
本州から九州まで。[宮崎県]生態
ー基本情報
主に産地周辺で消費されている。巻き貝の中でももっとも味のいいもののひとつだが、関東などでは知らない人が多い。水産基本情報
市場での評価/産地周辺で主に流通する。比較的安い。
漁法/カゴ漁
産地/宮崎県、愛知県選び方
ー味わい
旬は春
貝殻は厚みがあって思い。煮て、身は取り出しやすい。
筋肉は煮ても硬くならず、わたなどに苦みなどはない。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『水産無脊椎動物Ⅱ 有用・有害種各論』(奥谷喬 恒星社厚生閣)