13cm SL 前後になる。貝殻は厚みが薄く、淡いベージュである。全体に丸味が強く肩は張らない。螺肋は太さが同じで非常に細く弱い。軸はねじれ縫帯が出来る。[釧路産 13cm SL]
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![13cm SL 前後になる。貝殻は厚みが薄く、淡いベージュである。全体に丸味が強く肩は張らない。螺肋は太さが同じで非常に細く弱い。軸はねじれ縫帯が出来る。[釧路産 13cm SL]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/3106/Thumb630/20250609254.jpg)
![13cm SL 前後になる。貝殻は厚みが薄く、淡いベージュである。全体に丸味が強く肩は張らない。螺肋は太さが同じで非常に細く弱い。軸はねじれ縫帯が出来る。[釧路産 13cm SL]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/3106/Thumb630/20250609256.jpg)
![13cm SL 前後になる。貝殻は厚みが薄く、淡いベージュである。全体に丸味が強く肩は張らない。螺肋は太さが同じで非常に細く弱い。軸はねじれ縫帯が出来る。[釧路産 13cm SL]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/3106/Thumb630/20250609257.jpg)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱真腹足目アッキガイ超科エゾバイ科エゾボラ亜科エゾボラ属外国名
学名
Neptunea amianta (Dall, 1890)漢字・学名由来
漢字/丸蝦夷法螺 Standard Japanese name / Maruezobora
由来・語源/黒田徳米の命名(1936)。肩の張り、螺肋が弱く、丸味があるため。
別名、アラスカエゾボラは波部忠重、伊藤潔の命名。
Neptunea amianta (Dall, 1890) の模式産地はサンタバーバラ諸島。
参考文献/『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)Dall
William Healey Dall(1845-1927)。アメリカの博物学者。多くの軟体類を記載。特にアルバトロス号による日本近海で採取された貝の研究も行っている。国産貝類の多くを記載。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。
北海道〜アラスカ。生態
ー基本情報
北海道以北にいるやや大型のツブ(エゾボラ属)で、入荷量はごくわずかである。ツブの同定は非常に難しい。マルエゾボラは正体不明の希少なツブのひとつだと思っている。
珍しさ度 食用として流通しているようだが、探すのは至難の業。水産基本情報
市場での評価/めったに流通することはない。
漁法/カゴ漁
産地/北海道選び方
原則として生きているもの。味わい
旬は不明。
貝殻はエゾボラ属の中では薄くもろい。軟体には模様がなく、色が淡い。栄養
ー危険性など
唾液腺にテトラミンをもつ。テトラミンはNeptunea(エゾボラ属)の巻き貝の唾液腺に含まれるもので、足を割るとクリーム色の柔らかなゼリー状の物体がある。これが唾液腺。ここにテトラミンが含まれている。テトラミンはNeptunea(エゾボラ属)以外にはスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属Buccinumのスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラなどにも含まれる。食べると後頭部の激しい痛み、目眩、酒に酔ったような状態になり、吐き気、眼底の痛みをともなう。発症する唾液腺の量は個人差がある。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『北の貝の仲間たち』(樋口滋雄)、『日本近海産貝類図鑑 第二版』(奥谷喬司編著 東海大学出版局 20170130)