殻長(貝殻の高さ)10センチ前後になる
-
魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新腹足目エゾバイ科エゾボラ属外国名
学名
Neptunea purpurea Tiba,1983漢字・学名由来
漢字 薄紫蝦夷法螺
由来・語源 千葉蘭兒の命名。色合いから。
シマツブ/北海道白糠郡白糠町(荷 20180720)千葉蘭兒
ちば・らんじ(千葉蘭児とも)。1909/明治42年〜1993/平成5年。陸前高田市生まれ。岩手県で教員をしながらエゾバイ科などを研究。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。北海道南東岸以北、カムチャツカ半島。生態
ー基本情報
北海道東部釧路などから入荷してくる多彩なツブに混ざるもの。
Bつぶなどと呼ばれ、エゾボラ属のなかでは評価が低い。水産基本情報
市場での評価 Bツブとしてクリイロエゾボラなどとともに入荷。やや高値。
漁法 カゴ漁
産地 北海道選び方
原則的に生きているもの。粘液などを出していないもの。味わい
旬は初夏から秋
貝殻は厚く硬い。
足は白く、黒いゴマ状の斑紋がある。熱を通してもあまり硬くならない。栄養
ー危険性など
テトラミンは主にNeptunea(エゾボラ属)の巻き貝の唾液腺に含まれる。足を割るとクリーム色の柔らかなゼリー状の物体がある。これが唾液腺。ここにテトラミンが含まれている。Neptunea(エゾボラ属)以外にはスルガバイ(エゾバイ科エゾバイ属Buccinumのスルガバイ、フジツガイ科のアヤボラなどにも含まれる。発症する唾液腺の量は個人差がある。食べると後頭部の激しい痛み、目眩、酒に酔ったような状態になり、吐き気、眼底の痛みをともなう。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
調理法刺身、酒蒸し
刺身 貝殻から抜き、わたはゆで、足は塩もみして水洗いする。シコシコとした心地よい食感が楽しめ、甘みがある。
酒蒸し 熱を通してもあまり硬くならず、貝らしいうま味と甘みがある。
●身の取り出しかた。唾液腺の除去、刺身の作り方はここから!関連コラム(料理法・レシピ)
マツブなどテトラミンのあるエゾボラ属の仕込み
ツブなど(エゾボラ属)は基本的に剥き身にして、足の中心部分にある唾液腺をとってから料理する。 唾液腺にはテトラミンが含まれる。 テトラミンは死亡例はないものの・・・ 続きを開く好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー旧ページ内容
古い記載が含まれている可能性がありますエゾボラ属のABは「A つぶ」=「エゾボラ」、「Bつぶ」はエゾボラモドキを中心にエゾボラ以外と考えていいかも?
フジイロエゾボラ、ドウナガエゾボラなどと混ざって入荷してくる。。
刺身はなかなかうまいし、歯触りもいい。煮る、焼くとヒメエゾボラと同様に使える。
特徴 色合い薄茶色もしくは透明感のある白。ずんぐりしていて、拳(こぶし)状、貝殻が硬い。螺肋(貝殻にある筋)は数が少なく強い。赤紫の太い螺肋と螺肋の間には非常に細かい螺肋がある。参考文献・協力
『北の貝の仲間たち』(樋口滋雄)『日本近海産貝類図鑑』、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)