ネジボラ

Scientific Name / Metajapelion pericochlion (Schrenck, 1863)

ネジボラの形態写真

貝殻は白く細長く、褐色の殻皮で包まれる。殻口が目の形(やや楕円)で、軸唇から口の部分は水管(管)を作りそる。[福島県産]
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貝殻は白く細長く、褐色の殻皮で包まれる。殻口が目の形(やや楕円)で、軸唇から口の部分は水管(管)を作りそる。[福島県産]貝殻は白く細長く、褐色の殻皮で包まれる。殻口が目の形(やや楕円)で、軸唇から口の部分は水管(管)を作りそる。[福島県産]向かって左ネジヌキバイ、右ネジボラ
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    動物門軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新生腹足上目新腹足目アクキガイ超科エゾバイ科Metajapelion属

    外国名

    学名

    Metajapelion pericochlion (Schrenck, 1863)

    漢字・学名由来

    漢字 捩子法螺 Standard Japanese name / Nejibora
    由来・語源 平瀬與一郎の命名(1907)。上から見ると見事な螺旋形でネジ(螺旋、捻子)を思わせるから。模式産地/函館
    Japelion pericochlion (Schrenck,1862)→Metajapelion pericochlion (Schrenck, 1863)
    平瀬與一郎
    hirasei, hiraseana, Neohirasea(平瀬與一郎 安政6-大正14 1859-1925 兵庫県淡路島福良)。京都で『平瀬商店(平瀬種禽園)』をいとなみ標本、特に貝殻を商い海外に輸出。貝類学の嚆矢。同郷の黒田徳米は同商店で丁稚をしながら貝類学を学ぶ。

    地方名・市場名

    ネジヌキボラ
    備考別名。 

    生息域

    海水生。太平洋千葉県銚子以北、北海道東岸、北西部。
    水深80〜400メートル。

    生態

    基本情報

    三陸などからときどき入荷してくるもの。
    底曳き網で上がるもので、まとまって入荷するためか安い。
    珍しさ度 珍しい貝ではなく、食用貝である。水揚げ量が少なく、ほとんど流通しないので探すのは難しい。

    水産基本情報

    市場での評価 入荷量は少ないが、ときにまとまる。安い。
    漁法 底曳き網
    産地 福島県、宮城県

    選び方

    原則的に生きているもの。粘液が垂れているようなものはさける。

    味わい

    旬は寒い時期。
    貝殻は厚みがあるがあまり硬くない。
    身は取り出しやすく、軟らかい。
    毒性分を含まない。
    ネジボラ・ネジヌキバイ共通

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ネジヌキバイの料理・レシピ・食べ方/煮る(醤油煮)、生食(刺身)

    ネジボラの煮つけ 煮貝は軟らかく、甘みがある。ワタに苦みもなく食べやすい。

    ネジボラの刺身 刺身は食感がイマイチ。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)
  • 主食材として「ネジボラ」を使用したレシピ一覧

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