ヤイトハタ(Malabar grouper)
Scientific Name / Epinephelus malabaricus (Bloch and Schneider,1801)
体長80cmを超える。徳島県海部郡海陽町宍喰『宍喰漁業協同組合』
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★★
知っていたら学者級★★★
一般的(流通量は多くも少なくもない)★★★★
非常に美味生息域 海水魚。内湾浅場の岩礁地帯、サンゴ礁。
島根県、相模湾、三重県熊野市、和歌山県串本、徳島県海陽町宍喰、高知県柏島、愛媛県深浦、屋久島以南。
台湾、福建省〜トンキン湾の中国沿岸、海南島、東沙諸島、南沙諸島、インド-西太平洋。生態 ー基本情報 ハタ類のなかでも比較的大型になる。
本州九州では非常に少なく主に奄美大島以南に多い。
味のよさから高価で取引されていて、沖縄県では養殖も行われている。水産基本情報 市場での評価 入荷量は少ない。非常に高価。
漁法 定置網、釣り
産地 沖縄県、鹿児島県、徳島県選び方 身に張りのあるもの。退色していない色の濃い黒っぽいもの。鰓が赤いもの。目が澄んでいるもの。味わい 旬は不明
鱗は皮膚に埋まっていて、すき引きしてとるしかない。皮は厚くゼラチン質で冷えると硬い。
骨は非常に硬い。
透明感のある白身で身割れしやすい。栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 調理法汁(鍋、潮汁、みそ汁)、煮つけ、生食(刺身、湯引き)、唐揚げ
汁 液体のなかで煮るというのが、本種にもっとも合う料理法だ。クエ同様にちり鍋にしてもっとも味わいが生きる。熱を通しても硬くならず、皮がゼラチン質で美味しい。
煮つけ しょうゆ味で煮ても味がいい。身離れがもっとも白身のよさが楽しめる。
生食 単に刺身にする場合、しめてすぐよりも少し寝かせると味わいが増す。九州などでの湯引きは表面は火が通り、芯の部分が生というもの。これもいい。
唐揚げ アラの部分などを唐揚げにしても美味。好んで食べる地域・名物料理 ー加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 協力/『宍喰漁業協同組合』(徳島県海部郡海陽町)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)