コクテンアオハタ

Scientific Name / Epinephelus kupangensis Tucker, Kurniasih & Craig 2016

コクテンアオハタの形態写真

43cm SL 前後になる。体色は決して青くない。頭は前方にやや丸みがあり体高があり5本の暗色横帯がある。暗色横帯の縁にそって濃い褐色、赤褐色の斑点があるが、あまり多くはない。赤褐色のドットは目の中にも見られる。[43cm SL・3.137kg]
コクテンアオハタの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
43cm SL 前後になる。体色は決して青くない。頭は前方にやや丸みがあり体高があり5本の暗色横帯がある。暗色横帯の縁にそって濃い褐色、赤褐色の斑点があるが、あまり多くはない。赤褐色のドットは目の中にも見られる。[43cm SL・3.137kg]43cm SL 前後になる。体色は決して青くない。頭は前方にやや丸みがあり体高があり5本の暗色横帯がある。暗色横帯の縁にそって濃い褐色、赤褐色の斑点があるが、あまり多くはない。赤褐色のドットは目の中にも見られる。[43cm SL・3.137kg]43cm SL 前後になる。体色は決して青くない。頭は前方にやや丸みがあり体高があり5本の暗色横帯がある。暗色横帯の縁にそって濃い褐色、赤褐色の斑点があるが、あまり多くはない。赤褐色のドットは目の中にも見られる。[43cm SL・3.137kg]43cm SL 前後になる。体色は決して青くない。頭は前方にやや丸みがあり体高があり5本の暗色横帯がある。暗色横帯の縁にそって濃い褐色、赤褐色の斑点があるが、あまり多くはない。赤褐色のドットは目の中にも見られる。[43cm SL・3.137kg]
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★★
      正に珍魚・激レア生物
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科アカハタ属

    外国名

    学名

    Epinephelus kupangensis Tucker, Kurniasih & Craig 2016

    漢字・学名由来

    漢字/黒点青羽太 Standard Japanese name / Kokutenaohata
    由来・語源/1957年、高知県高知市御畳瀬魚市場(1957年月26日)で、当時高知大学の学生であった尼岡邦夫が見つけた122mmの個体からコクテンアオハタを提唱した。和名の提唱者は蒲原稔治である。
    標準和名は122mmの若い個体の体色が青かったのでつけたもので、成長するとむしろ体色は赤くなる。アオハタとは横帯だけが共通する。
    Epinephelus amblycephalus (Bleeker, 1857)、現ヤハズアオハタ →Epinephelus kupangensis Tucker, Kurniasih & Craig 2016/コクテンアオハタ(新種)
    Bleeker
    Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。
    蒲原稔治
    Toshiji Kamohara(1901-1972 高知県生まれ。高知大学)。魚類学者。52種の新種を記載。日本初記録種209種を報告。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。沿岸の岩礁域、砂地。水深3-50m。
    和歌山県、高知県、宮崎県、鹿児島県屋久島、琉球列島。
    浙江省〜広東省の中国沿岸、西沙諸島、南沙諸島、フィリピン諸島、オーストラリア北岸。西太平洋-インド洋西部。

    生態

    基本情報

    和歌山県以南に棲息している模様だが国内ではあまり見つかっていない。アオハタモドキなどとの魚類学的な混乱もあると思われるが、生息域などもじょじょに解明されると思われる。
    ハタ科の中ではそれほど大きくならないもののとても味がよく、実際に産地では高値がついている。
    味もハタ類らしいもので、上品な白身で味がある。珍魚でなければ知名度が上がるはずだと思う。
    珍魚度 現在のところ、国内では珍魚中の珍魚。ただ温暖化で増える可能性がある。

    水産基本情報

    市場での評価/流通したことはほとんどないと思われる。ハタ科なので高い。
    漁法/釣り
    産地/鹿児島県

    選び方

    退色していないもの。張りのあるもの。

    味わい

    旬は不明。9月の個体は抱卵しており、卵巣は膨らんでいた。
    鱗は細かく皮膚に一部埋没している。皮は厚みがあるが熱には弱い。骨はやや硬め。
    白身で血合いは弱い。熱を通しても硬く締まらない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    コクテンアオハタの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、煮る(鍋、煮つけ)、揚げる(唐揚げ)、焼く(塩焼き、グリエ)、汁(潮汁)、ソテー(ポワレ)

    コクテンアオハタの刺身 抱卵個体で明らかに旬を過ぎていると思われるが、刺身はうま味豊かであった。しっとりとした舌触り、そして食感ともに実に魅力的である。
    水洗いして三枚に下ろす。瀬と腹にわけて血合い骨を取り、皮を引いて刺身にする。

    コクテンアオハタの鍋 腹骨の周辺、かまを昆布だしに酒・塩で煮ながら食べる。じっくり煮ると身は柔らかく味が豊かである。おいしいだしが出るので一緒に煮た豆腐や野菜もうまい。
    水洗いしてかまや腹骨周りを適当に切る。湯通しして冷水に取り、昆布だしで煮だして酒・塩で味つけする。野菜などはお好みで。
    コクテンアオハタの煮つけ 兜を甘辛く煮つけた。こってりした味つけだが、煮染まっているわけではなく、白身のおいしさはそのまま楽しめる。白身のおいしさを楽しんだら、こってり味の煮汁にからめて食べる。
    頭部(兜)は梨子割りにする。湯通しして残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・砂糖・醤油・水のこってりした味つけで煮る。
    コクテンアオハタの唐揚げ 尾に近い部分や鰭際を二度揚げしたもの。骨までとはいかないが、皮がねっとりとして独特の味わいが楽しめる。
    水洗いして刺身などにしたときの端の部分や鰭際などを食べやすい大きさにする。片栗粉をまぶして二度揚げ。揚げ上がりに振り塩をする。
    コクテンアオハタの塩焼き 少し硬く締まったのは大きな卵巣を抱えて、旬を過ぎていたからかも。ねっとりした皮にうま味があり、身に甘味がある。
    頭部を梨子割りにする。振り塩をして1時間以上寝かせて出て来た水分を拭き取る。これをじっくり焼き上げる。
    コクテンアオハタのグリエ 上火の強火で焼いたもの。淡泊な中に甘みがあり、たっぷりのオリーブオイルとともに食べるととても味わい深い。
    三枚に下ろし、切り身にする。塩コショウしてオリーブオイルでマリネする。これを上火で焼き、オリーブオイルをかける。
    コクテンアオハタの潮汁 主に中骨を使った。非常に豊かな味の汁になる。身は身離れがよく甘味があるのも魅力である。
    水洗いして三枚に下ろしたときの中骨を適当に切る。これを水からあくを取りながら煮る。酒と塩で味つけする。
    コクテンアオハタのポワレ 皮はハタ類特有のゼラチン質でかりっと香ばしくならない。身もやや硬く締まりすぎる。
    水洗いして三枚に下ろす。切り身にし、塩コショウして皮からじっくり低温でソテーする。火が通ったら取りだし、フライパンにバルサミコを入れ少し煮つめてソースにする。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    極力/久保和博さん(鹿児島県鹿児島市)、遠藤広光さん(高知大学)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)
  • 主食材として「コクテンアオハタ」を使用したレシピ一覧

関連コンテンツ