88cm SL 前後になる(最大130cm・重さ80kg)。マハタよりも体高が高く、目がやや大きい。全体に黒く、やや側扁(左右に平たい)する。後ろから2番目の黒い横縞は1本で2本に分かれない。尾鰭は全体に暗色で丸い(マハタは後縁が白い)。
マハタモドキの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科マハタ属外国名
学名
Hyporthodus octofasciatus (Griffin 1926)漢字・学名由来
漢字 真羽太擬
由来・語源 マハタに非常に似て別種の意味。吉野哲夫か山口大学で魚類学の研究をしていた片山正夫(1912生まれ)がマハタと混同されていた本種に和名をつけたのではないかと思う。『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)
マハタモドキとマハタ 『図説有用魚類千種 正』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年)掲載のマハタの絵は明らかにマハタモドキである。マハタ・マハタモドキが混同されていた地方名・市場名 ?
シマモウオ[志まもうを]
備考『麑界魚譜』(白野夏雲編、二木直喜画、白野夏雲、木脇啓四郎、二木直喜著 1911)の「志まもうを(シマモウオ)」に当たるのでは。 参考『麑界魚譜』(白野夏雲編、二木直喜画、白野夏雲、木脇啓四郎、二木直喜著 1911)生息域
海水魚。島嶼の岩礁、水深30〜350m。
[千葉県勝浦市]、[相模湾小田原幼魚]、伊豆諸島八丈島、小笠原諸島、和歌山県白浜沖、[鹿児島県指宿市沖山川港]、奄美大島、沖縄諸島。
インド・太平洋域。生態
ー基本情報
伊豆諸島や鹿児島県以南で主に水揚げがある。専門家もマハタと混同していたことがあるほど、姿がマハタにそっくり。同定が難しいので記録も乏しい。関東の市場では、「マハタ」として売られていることが多い。
今や超高級魚のマハタと同様に取り扱われて、同様に非常に高値で取引されている。
非常に味がよく、特に寒い時期には人気が高い。水産基本情報
市場での評価 関東には希に入荷してくる。マハタモドキとしての評価はなく、マハタとして評価されて高い。非常に高価だ。
漁法 釣り、定置網
産地 鹿児島県ほか選び方
触って張りのあるもの。体色の濃いもの。時間が経つと黒があせる。目が澄んでいるもの。味わい
栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
マハタモドキの料理法・レシピ・食べ方/煮る(鍋、煮つけ)、汁(みそ汁)、ソテー(ポワレ、ムニエル)、生食(刺身)クリックで閉じます
マハタモドキのちり鍋 寒い時期、鍋物材料として非常に優れている。水洗いして刺身などにしたときに出た、あらを使うといい。むしろあらの方がおいしい。あらは集めて置き湯通しする。氷水に落として表面のぬめり、残った鱗などを落とす。水分をよくきり、酒・塩・昆布だしのなかで煮ながら食べる。野菜などは好みのものを。身も皮もうまいが、滋味豊かな汁が最高だ。
マハタモドキの煮つけ 水洗いして頭部を梨子割りにする。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを落とす。水分をよくきり、酒・醤油・水で煮る。やや長めに煮ると軟らかく上がる。また砂糖やみりんで甘味をつけるとご飯との相性がよくなる。クリックで閉じますマハタモドキのみそ汁 あらを集めて置く。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを落とす。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。豆腐や季節の野菜と煮てもおいしい。みそを多めにとき入れると、ご飯のおかずになる。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/田中水産(鹿児島市 ■http://tanakasuisan-kagoshima.com/)
『九州発 食べる地魚図鑑』(大富潤 南方新社 2011)、『日本産魚類大図鑑』(益田一、荒賀忠一、尼岡邦夫、上野輝弥彌、吉野哲夫 東海大学出版会 1984)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『麑界魚譜』(白野夏雲編、二木直喜画、白野夏雲、木脇啓四郎、二木直喜著 1911)