全長80cm前後になる。全身に網目状の模様があり、褐色の濃淡がある。尾柄部の上部に黒い斑紋がある。
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科アカハタ属外国名
学名
Epinephelus polyphekadion (Bleeker,1849)漢字・学名由来
漢字 斑羽太
由来・語源 複雑な斑紋のあるハタの意。Bleeker
Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。地方名・市場名 ?
ユダヤーミーバイ[涎羽太]
場所沖縄県南城市知念漁協・石垣島 備考「ゆだやー」は涎(よだれ)のこと。体表が粘液でぬるぬるするため。 参考河村雄太さん、『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)生息域
海水魚。水深3〜20mのサンゴ礁。
三重県熊野、八丈島、小笠原諸島、屋久島、琉球列島、尖閣諸島。南沙諸島。生態
ー基本情報
小笠原や鹿児島県諸島部、沖縄などに多い中型のハタ。
ハタ類なので高価に取引されている。水産基本情報
市場での評価 入荷量は少ない。高価。
漁法 銛、定置網、釣り
産地 鹿児島県、沖縄県選び方
ー味わい
旬は不明。
鱗は体の割りに小さいが皮膚に埋没していて取りにくい。すき引きして取る。皮は厚く、ゼラチン質である。骨は硬い。
透明感のある白身で鮮度がいいとうま味がない。熱を通すと強く縮む。
液体を使った料理に向いている。
●シガテラ毒を持つ固体がある。要注意。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
調理法 汁(みそ汁、鍋)、煮つけ、刺身、ゆびき、唐揚げ、塩焼き
汁◆液体を使った料理が合う。液体を使うことで身が固くなりすぎない。身は繊維質で身離れがよく、皮はゼラチン質。非常にうま味のあるだしが出て美味。
煮つけ◆身はゼラチン質で身は煮ると適度にしまる。身離れがよく上品な味わいで美味しい。
刺身◆鮮度がいいとやや味わいに欠ける。少し寝かせてから刺身にすると味がいい。
湯引き●川つきのまま湯引き、辛酢みそなどで食べて爽やかな味で美味しい。
唐揚げ◆じっくりと揚げて、身が締まり、まるで鶏の唐揚げを思わせるような食感。実にうまい。好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『沖縄の漁具・漁法』(沖縄県漁業振興基金 編集沖縄県水産試験場)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)