40cm SL 前後になる。ずんぐりして側へん(左右に平たい)。体表に褐色の小さな斑紋があり、背中後部に短い帯上の濃い褐色の斑がある。[全長41cm・重さ1.21kg]
コクハンハタの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![40cm SL 前後になる。ずんぐりして側へん(左右に平たい)。体表に褐色の小さな斑紋があり、背中後部に短い帯上の濃い褐色の斑がある。[全長41cm・重さ1.21kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1424/Thumb630/kokuhanhata_1.jpg)
![40cm SL 前後になる。ずんぐりして側へん(左右に平たい)。体表に褐色の小さな斑紋があり、背中後部に短い帯上の濃い褐色の斑がある。[全長41cm・重さ1.21kg]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/1424/Thumb630/kokuhanhata0.jpg)
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魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ亜科ユカタハタ属外国名
学名
Cephalopholis sexmaculata (Rüppell,1830)漢字・学名由来
漢字 黒斑羽太 Kokuhanhata
由来・語源 背中後部に黒い斑紋が並んでいるため。本種など熱帯・亜熱帯域のハタ類の国内での研究では山口大学の片山正夫博士が重要な役割を担い、整理し、和名などを多数つけたのではないかと考えているが、情報が見つからない。Rüppell
Wilhelm Peter Eduard Simon Rüppell (エドゥアルド・リュッペル 1794-1884)。ドイツ。博物学者。
Katayama
片山正夫(1912~1989年 山口大学教授、山口県生まれ)。広島高等師範学校から農水省水産講習所(後の東京水産大学)。師範学校教師を経て、山口大学へ。特にスズキ科(当時はハタなども含んでいた)を研究。ヒラスズキ、アオダイを記載、和名をつけた。アカハタモドキ、ヤマブキハタなど、多くの和名をつけたものと思われる。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。岩礁域、サンゴ礁域のやや深場。
[熊本県牛深]、小笠原諸島、土佐湾、屋久島、沖縄諸島、八重山諸島。
台湾南部、南沙諸島、インド-太平洋。生態
ー基本情報
熱帯・亜熱帯に多い。ユカタハタ属のなかでも国内での水揚げが少なくなかなか出合えない種。
食用魚としての認知度などは非常に低く、沖縄では同様のハタ類とともに「あかみーばい」とくくられている。
活魚1尾だけの評価ではあるが、ユカタハタ類の中でも比較的大きくなり美味だ。水産基本情報
市場での評価/関東には小笠原から希に入荷する程度。他のハタ同様高価。
漁法/釣り
産地/東京都、熊本県、鹿児島県、沖縄県選び方
触って張りのあるもの。鰓が赤いもの。味わい
栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
コクハンハタの料理法・レシピ・食べ方/蒸す(骨蒸し、蒸し魚)、生食(刺身、湯引き)、煮る(煮つけ、鍋)、汁(みそ汁、潮汁)、ソテー(ポワレ)クリックで閉じます
コクハンハタの蒸し魚(清蒸) 水洗いして頭部を梨子割りにする。水分をよくきり、器にねぎなどをしいた上に乗せてねぎ、しょうがなどを乗せて酒を振り蒸す。蒸し上がりにタレ(紹興酒・魚醬・醤油を煮つめる)をかける。蒸し上がったらねぎ、香菜などを乗せて煙が出るくらいに熱した油をかける。蒸した皮目がゼラチン質になり、甘味がありとても味わい深い。タレとからめて食べると非常にうまい。ご飯に合う。
コクハンハタの刺身 水洗いして三枚に下ろす。血合い骨と腹骨を取り、皮を引き普通に刺身にする。活魚で締めて血抜きをしたもの。血のにじみもなく、食感が心地よく、ほどよい甘味とうま味がある。嫌みがなくついつい箸が伸びる味である。クリックで閉じますコクハンハタの湯引き ハタ科のなかでも、鱗が皮膚に埋まっていないので皮目を生かして料理できる。水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取り、皮付きのまま刺身状に切る。これを塩を加えた湯に通して冷水に落とす。皮目の強い食感と皮直下のうま味が相まって非常においしい。クリックで閉じますコクハンハタの煮つけ 兜は梨子割りにする。湯通しして残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・醤油・水、しょうがで煮る。みりん、砂糖で甘味をつけてもいい。なんと言ってもゼラチン質の皮目がうまい。身離れがいいので食べ出があるのも魅力的だ。煮汁でご飯というのもオススメ。クリックで閉じますコクハンハタのちり鍋 湯通しして冷水に落として水分を切った中骨と昆布でだしを取る。昆布だけを出して、土鍋に中骨ごと移し替えて、湯引きした身を煮ながら食べる。味つけは酒と塩のみ。野菜はお好みで。寒い時季だけではなくいつ食べてもうまい。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/坂田雄三さん(おさかなやさん かぎや 鍵谷商店/ぷらら天満)
『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)