バラフエダイ

Scientific Name / Lutjanus bohar (Forsskål, 1775)

バラフエダイの形態写真

1m前後になる。大形になるほど体長に対して体高が低くなるようだ。頭部目の先に深い溝がある。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目フエダイ科フエダイ属

    外国名

    学名

    Lutjanus bohar (Forsskål, 1775)

    漢字・学名由来

    漢字 薔薇笛鯛
    由来・語源 フエダイの類であって色合いがバラを思わせるため。

    地方名・市場名

    ハーナ
    場所鹿児島県奄美大島 参考奄美漁業協同組合 
    アカイラウツ
    場所沖縄県宮古 備考アカ・イラウツ 参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03)、聞取 
    アカナー
    場所沖縄県本島 
    アカナ
    場所沖縄県宮古・八重山 

    生息域

    海水魚。サンゴ礁・岩礁域。
    八丈島、小笠原諸島、北硫黄島、南硫黄島、沖ノ鳥島、静岡県沼津(稚魚)、[三重県熊野市遊木(若魚)]和歌山県串本、高知県柏島、鹿児島県錦江湾、屋久島、琉球列島、南大東島、尖閣諸島。台湾南部、香港、西沙諸島、南沙諸島、インド-太平洋域。

    生態

    基本情報

    沖縄県などでは食用魚として流通している。
    味のいい魚なのでやや高価でもある。
    ただしシガテラ毒を持つ個体があるので注意が必要となる。
    大型個体、内蔵を食べることなどは避けた方がいいのかも知れない。
    またその地での情報を得ることも重要だろう。

    水産基本情報

    市場での評価 沖縄県で食べられ、流通する。やや高値。
    漁法 釣り、定置網
    産地 沖縄県

    選び方

    触って張りのあるもの。亜科の強いもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は硬く取りにくい。皮も厚みがあり丈夫だ。骨も硬い。
    透明感のある白身で、脂が強い。
    あらなどからいいだしが出る。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法 刺身、煮つけ、汁、塩焼き
    注●シガテラ毒などを持つ個体があるので要注意。
    刺身◆くせのない脂の甘い上質の白身。うま味が豊富で実に美味。
    煮つけ◆熱を通してもあまり強く締まらない。身離れもよく実に美味しい。
    汁◆あらなどで作る汁(みそ汁)は絶品。滋味豊かな味がする。
    塩焼き◆焼くと少し縮むが上品な白身で、ほのかに脂の甘味が感じられる。
    バラフエダイの刺身刺身◆くせのない脂の甘い上質の白身。うま味が豊富で実に美味。
    バラフエダイの煮つけ煮つけ◆熱を通してもあまり強く締まらない。身離れもよく実に美味しい。
    バラフエダイの塩焼き塩焼き◆焼くと少し縮むが上品な白身で、ほのかに脂の甘味が感じられる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    撮影用個体提供/魚喰民族 石田拓治さん(長崎県長崎市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、沖縄水産試験場 沖縄で漁獲される主要魚の名称一覧表
  • 主食材として「バラフエダイ」を使用したレシピ一覧

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