生食(刺身、カルパッチョ、セビチェ)、煮る(しょうゆ煮、酒塩煮)、焼く(塩焼き)、揚げる(唐揚げ、天ぷら)、汁(みそ汁、潮汁)、ソテー(ポワレ)

フエダイの刺身

フエダイの刺身 大型のフエダイを水洗いして三枚に下ろして、皮を引き刺身にしたもの。脂が皮下、身全体に回り、乳白色をしている。血合いが美しく、ほどよく繊維質でしっとりとなめらかで、甘味は身本来のものと脂からのものを両方とも強く、うま味が強い。口の中で表面がとろっととろける感があってたまらない味。

フエダイの刺身

フエダイの刺身 9月の小振りのフエダイを水洗いして三枚に下ろし刺身にしてみた。血合いが赤く、身に透明感があって非常に美しい。脂はやや落ちているが、うま味が強く後味が上品。産卵期を過ぎても以前、上々の味をしている。

フエダイのカルパッチョ

フエダイのカルパッチョ 時季を過ぎた小振りのフエダイをできる限り薄く切りつける。皿にオリーブオイル、にんにく、塩を置きのばして置く。ここに切りつけたフエダイを並べて、並べ終わったらスプーンなどでぺたぺたと馴染ませる。上から香りのある野菜などをのせて塩とコショウ、オリーブオイルを振り、好みで柑橘類をしぼる。

フエダイのセビチェ

フエダイのセビチェ 刺身にした切れ端などを集めて適宜に切る。これを塩とライム(レモン)、辛い青唐辛子でマリネー。切り身全体が白くなったら香りのある野菜、玉ねぎなどと和える。身は適度にしまり、酸味があるために食べ口爽やか。スピリッツや水割りに合う。

フエダイの煮つけ

フエダイの煮つけ 大振りのフエダイの兜は非常に美味。皮や付着している筋肉は締まり甘味がある。これを湯通しして冷水に落とし、残った鱗やぬめりを流す。これを酒、砂糖、しょうゆで煮る。煮汁にからめながら食べると至福の味。

フエダイの酒塩煮

フエダイの酒塩煮 二枚に下ろした骨のある部分を適宜に切る。腹の脂や胃袋、肝などとともに湯通しして、冷水に落とす。残った鱗やぬめりを流し、水分をよくきる。これを酒、塩の味つけであっさりと煮る。皮目にうまさがあり、身は適度にしまり甘味がある。脂や肝も美味。病みつきになりそうな味だ。

フエダイの塩焼き

フエダイの塩焼き 二枚下ろしにして骨つきの方を適宜に切る。振り塩して少し置く。1時間以上、一日置いてもいい。これをじっくりと焼き上げる。ガスで単純に焼き上げただけだが間違いなく絶品。サバなど背の青い魚にはない上品な味がする。

フエダイの唐揚げ

フエダイの唐揚げ 頭部やかまの部分を適宜に切る。これに片栗粉(小麦粉)をまぶしてじっくりと揚げる。揚げ上がったら塩コショウで味つけする。骨などについた身が適度にしまり中はジューシーに仕上がってとても味わい深い。皮目にも独特の風味がある。

フエダイの長崎天ぷら

フエダイの長崎天ぷら 水洗いして三枚に下ろす。血合い骨を抜き、適宜に切る。小麦粉をまぶして衣(小麦粉、砂糖、塩を水で溶いたもの)をつけてかりっと揚げる。身は柔らかく、しっとりして美味。

フエダイのみそ汁

フエダイのみそ汁 沖縄ではハタ類やフエダイ類をみそ汁にする。この「魚汁(みそ汁)」は絶品。小振りなら適宜に切り、大きなものはあらでいい。湯通しして(必ずしも必要ではないがきれいな仕上がりになる)冷水に落として、残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、水からにだしてみそを溶く。実にうま味豊かでおいしいみそ汁になる。ご飯に合う。

フエダイのポワレ

フエダイのポワレ 水洗いして三枚に下ろす。適宜に切り塩コショウして多目の油で皮目からソテーする。かりっと上がったら返し、取り出して置く。ここにバルサミコ酢と白ワインを加えてデグラッセしてソースにする。皮は実に香ばしく皮下にうま味がある。ソースとからめながら食べると非常に美味。パンやワインに合う。