ヨコスジフエダイ(Brownstripe red snapper 赤筆仔、黃記仔(澎湖)、烏點記(澎湖)、花紅仔(澎湖)、必周(澎湖) 、奧氏笛鯛)

Scientific Name / Lutjanus ophuysenii (Bleeker, 1860)

ヨコスジフエダイの形態写真

40cm SL 前後になる。側扁(左右に平たい)し、背鰭基部は鱗に覆われる部分があり、側線上方の鱗は斜め上に向かって並ぶ。上顎鋤骨歯帯の中央部は後方に突出。体側に黒い筋があり後方中間地点で筋が楕円形に膨らむ。この筋、楕円形の斑文は大きくなるに従い明瞭ではなくなる。[写真は40cm SL]
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40cm SL 前後になる。側扁(左右に平たい)し、背鰭基部は鱗に覆われる部分があり、側線上方の鱗は斜め上に向かって並ぶ。上顎鋤骨歯帯の中央部は後方に突出。体側に黒い筋があり後方中間地点で筋が楕円形に膨らむ。この筋、楕円形の斑文は大きくなるに従い明瞭ではなくなる。[写真は40cm SL]40cm SL 前後になる。側扁(左右に平たい)し、背鰭基部は鱗に覆われる部分があり、側線上方の鱗は斜め上に向かって並ぶ。上顎鋤骨歯帯の中央部は後方に突出。体側に黒い筋があり後方中間地点で筋が楕円形に膨らむ。この筋、楕円形の斑文は大きくなるに従い明瞭ではなくなる。[写真は40cm SL]背鰭基部は鱗に覆われる部分があり、側線上方の鱗は斜め上に向かって並ぶ。上顎鋤骨歯帯の中央部は後方に突出。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目フエダイ科フエダイ属

    外国名

    Brownstripe red snapper 赤筆仔、黃記仔(澎湖)、烏點記(澎湖)、花紅仔(澎湖)、必周(澎湖) 、奧氏笛鯛

    学名

    Lutjanus ophuysenii (Bleeker, 1860)

    漢字・学名由来

    漢字 横筋笛鯛 Yokosujifuedai
    由来・語源 標準和名は1935年以前からヨコスヂフエダヒである。体側中央にある筋は縦方向なのに「横」になったのは、動物学的には縦筋だが一般的には横筋なので、魚河岸などで「ヨコスジ」と呼ばれていたためだと思う。古くは稚魚・幼魚で和名をつけることがあったが、生活環の中で横方向の筋が出来ることはない。流通上で「よこすじ」と呼ばれることが多かった、そこにフエダイ科フエダイ属の分類学的な「ふえだい」をつけ加えた。
    古くはタルミ。『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)
    また、キンセイフエダイ(金星笛鯛)はだれの命名か不明だが、標準和名として使われていた可能性がある。『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)
    Bleeker
    Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。浅い岩礁域。
    新潟県〜九州北岸・西岸の日本海・東シナ海、
    [宮城県南三陸]、千葉県館山湾〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海・[山口県宇部]。
    朝鮮半島南岸、台湾、福建省、中国南シナ海沿岸。

    生態

    基本情報

    温暖化のためか北上傾向にある。本州以南の浅場にいる魚で、フエダイ科では古くから比較的北に生息域を広げていた種だ。
    西日本の紀伊半島、四国、九州にやや多く、関東でも揚がるが少なく、流通上見かけるのは西日本のものが多い。
    クセのない白身で、多彩な料理に使えるが、逆にこれといって特徴がない。やや高値で安定しており、関東では一般家庭よりも料理店などで利用されている。

    水産基本情報

    市場での評価 入荷量は少なくはない。やや高値。
    漁法 定置網、釣り
    産地 大分県、長崎県

    選び方

    味わい

    旬は冬から夏。産卵後の夏が不安定である以外あまり味が変わらない気がする。
    鱗は薄く取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くはない。
    透明感のある白身で鮮度がいいと血合いが美しい。

    栄養

    寄生虫

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ヨコスジフエダイの料理法・レシピ・食べ方/生食(焼霜造り、刺身)、煮る(煮つけ)、揚げる(フライ、唐揚げ)、ソテー(バター焼き)、焼く(塩焼き)、汁(みそ汁)
    ヨコスジフエダイの焼霜造り(焼き切り) 水洗いして三枚に下ろす。軽く振り塩をして少し置き、皮目をあぶる。冷たいところに置き、皮を落ち着かせて刺身状に切る。皮目の香ばしさ、味わいが実にいい。皮下の脂に甘味が感じられる。身もうま味豊かだ。

    ヨコスジフエダイの刺身 水洗いして三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。皮を引き刺身にする。大型の脂ののった個体の背の部分を刺身にしたものだが、脂が実に豊かで食感もよく実に味わい深い。
    ヨコスジフエダイの煮つけ 水洗いして湯通しし、冷水に落として鱗や血液などを洗い流す。水分をよくきり、酒を醤油・水で煮たもの。みりん、砂糖で甘味を加えてもいい。甘くした方がご飯には合うと思う。
    ヨコスジフエダイのフライ 三枚に下ろして血合い骨・腹骨を取る。皮を引き、塩コショウする。小麦粉をまぶし、衣(卵・小麦粉・水)をからめてパン粉をつけて揚げる。タラ類のようにふわっとはならないが、さほど硬く締まらず、上品な味わいでとても美味。
    ヨコスジフエダイの唐揚げ 小型の固体を水洗いして食べやすい大きさにきる。水分をよくきり、片栗粉をまぶして二度揚げする。骨のあまり硬い魚ではないので丸ごと食べられて美味。
    ヨコスジフエダイのバター焼き 三枚に下ろして皮付きのまま塩コショウ。皮目からバターで、じっくり弱火で香ばしくソテーして、火を通す。仕上げにしょうゆをたらすとおかずとしていい。
    ヨコスジフエダイの塩焼き 大型を水洗いして二枚に下ろす。骨つきの方を切り身にして塩焼きにしてみた。振り塩をして半日ほど寝かせて焼くと塩が浸透して見によく馴染む。焼いてぱさつかず、身に甘みがあっておいしい。
    ヨコスジフエダイのみそ汁 あらを湯通しし、冷水に落として鱗や汚れなどを洗い落とす。水分をよく切り、昆布だし(水でも十分)で煮だしてみそを溶いた。うま味豊かで、あらについた身は甘味があっておいしい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『原色魚類大図鑑』(安倍宗明 北隆館)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)

    地方名・市場名

    ヨコスジフエダイ
    場所一般的に 
    タルミ
    場所和歌山県 参考文献 
    アネハンイオ
    場所富山県 参考文献 
    カライサキ
    場所島根県益田市、山口県萩市大字下田万 備考田万川の道の駅のパック入り。 参考日下田周之さん、齋藤遼さん 
    タバメ マツダイ
    場所熊本 参考文献 
    キビノウス キビノウオ
    場所長崎 参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)・水族志 
    オキイッサキ[沖いっさき] ギオンサマ[ぎおん様]
    場所長崎県平戸市度島 参考福畑敏光さん 
    アカイセギ
    場所高知 参考文献 
    アカヤケ
    場所高知県浦戸 参考文献 
    タヌキヅラ
    場所紀州(三重県西部と和歌山県) 参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 
    アカイサキ
    場所鳥取県境港、大分県中津市、福岡県福岡市 参考長浜鮮魚市場20181122 
    カワサキ
    場所三重県尾鷲市 備考クロホシフエダイとともに。 
    モンツキ
    場所三重県熊野市 備考クロホシフエダイとともに。 
    ヤマモチ
    場所鹿児島県 参考『原色魚類大図鑑』(安倍宗明 北隆館) 
    タルミ
    場所相模湾沿岸、和歌山県 備考本種は古い図鑑には「タルミ」と書かれていることがあり、実際に相模湾沿岸ではそう呼ばれる。この「たるみ」とはどう言う意味かと『新釈魚名考』(栄川省作 青銅企画書房)を見ると〈「たる」はイボやお灸のあと、「み」は魚名語尾〉であると書かれている。 参考『新釈魚名考』榮川省造 青銅企画出版 
  • 主食材として「ヨコスジフエダイ」を使用したレシピ一覧

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