シラタキベラダマシ

Scientific Name / Pseudocoris aurantiofasciatus Fourmanoir, 1971

シラタキベラダマシの形態写真

22cm SL 前後になる。細長く側へんする。体の前半に多くの横縞があり、中央よりも少し後ろに薄い黄褐色の目立つ横縞がある。尾鰭の上下葉は糸状に伸びる。[銭州産 22.5cm SL・232g]
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22cm SL 前後になる。細長く側へんする。体の前半に多くの横縞があり、中央よりも少し後ろに薄い黄褐色の目立つ横縞がある。尾鰭の上下葉は糸状に伸びる。[銭州産 22.5cm SL・232g]尾鰭の上下葉は糸状に伸びる。歯は犬歯状。口は短い筒状ではない。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ベラ亜目ベラ科シラタキベラダマシ属

    外国名

    学名

    Pseudocoris aurantiofasciatus Fourmanoir, 1971

    漢字・学名由来

    漢字/白滝倍良騙 Standard Japanese name / Shiratakiberadamashi
    由来・語源/シラタキベラに煮て別種という意味。
    〈スズキ目ベラ科シラタキベラダマシ属 Pseudocoris(新称) シラタキベラダマシ(新称) Cris albombata (SCHMIDT) 〉。国内では高知県のみなので、国内で最初に確認されたのは高知県の個体である。学名の属名がシラタキベラ属ではなくカンムリベラ属になっているのは、後犬歯についての記述がないためとしている。『魚類の形態と検索』(松原喜代松 岩崎書店 1955)

    滝模様 体の中央部分に明瞭な横縞のある魚に「滝」の文字を当てることが多い。これは田中茂穂が命名したタキベラ(瀧倍良)にも当てはまる。シラタキベラは本種に似て多くの横縞を持ち体の中央より少し後ろに滝状の帯を持って本種にとても似ている。国内ではシラタキベラが先に確認され、後にシラタキベラに似た本種が確認されたために「騙」がついた。

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚、岩礁域、サンゴ礁域。
    伊豆諸島・[銭州]、小笠原諸島、高知県柏島(幼魚)、屋久島(幼魚)、沖縄諸島、宮古島諸島、八重山諸島。
    インドネシア、パラオ、サンゴ海、フェイク島、ツアモツ諸島、キーリング諸島、クリスマス島。

    生態

    基本情報

    熱帯のサンゴ礁域に多い魚で個体数が少なく珍しい。生息域もはっきりしていない。サンゴ礁域では多種類の魚を食用としているので、食用となっている可能性は高い。
    珍魚度 明らかに珍魚。探しても手に入らない。

    水産基本情報

    市場での評価/熱帯域では競りなどにかけられている可能性はある。
    漁法/
    産地/

    選び方

    触って張りのあるもの。体色がはっきりして鮮やかなもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は細かくやや取りにくい。皮は厚みがあり強い。骨は硬くない。
    きれいな白身で熱を通しても硬く締まりすぎない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    シラタキベラダマシの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)

    シラタキベラダマシの煮つけ 1尾だけしか手に入らなかったので、まずは煮つけてみる。
    水洗いして湯通しする。氷水に落として残った鱗やぬめりを流す。これを酒・醤油・水を煮立てた中で煮る。甘味を抑えた味つけにした。
    身は適度にしまり、程よく繊維質で口の中でのほぐれ感が心地よい。皮はゼラチン状になり甘く、身に豊かな味がある。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/舵丸水産(東京都八王子市)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 2013年02月26日)
  • 主食材として「シラタキベラダマシ」を使用したレシピ一覧

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