
体長23cm前後になる。背鰭棘は13。背鰭直下に無鱗域がある。ムラソイとの違いは体側には黄金色・赤色の様々な形の斑紋がある。[オウゴンムラソイ型]
オウゴンムラソイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
★★★ 美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属
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外国名 |
ー
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学名 |
Sebastes pachycephalus nudus Matsubara, 1943
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漢字・学名由来 |
漢字 黄金斑曹以、黄金群曹以
由来・語源 はっきりしない斑紋のあるため、もしくは群れを作る「そい」であるため。「黄金」は模様から。 |
地方名・市場名 [?] |
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生息域 |
海水魚。浅い岩礁域。
積丹半島、函館、陸奥湾、青森県〜岩手県の太平洋沿岸。 |
生態 |
ー |
基本情報 |
ムラソイはムラソイ、ホシナシムラソイ、オウゴンムラソイ、アカブチムラソイの4亜種がムラソイ、オウゴンムラソイの2亜種に統合された。ホシナシムラソイはムラソイのアカブチムラソイはオウゴンムラソイのジュニアシノニム。ただし個体の大きさと斑紋の違いはないように思う。
オウゴンムラソイは主に岩手県、北海道南部から入荷してくる。 |
水産基本情報 |
市場での評価 入荷量は少なめ。やや高価。
漁法 釣り
産地 北海道、岩手県 |
選び方 |
触って張りのあるもの。目が澄んでいるもの。 |
味わい |
旬は春から初夏。
鱗は細かく取りやすい。皮は厚く硬い。骨はやや硬め。
透明感のある白身で熱を通すと少し縮む。
骨やあらから非常にいいだしが出る。 |
栄養 |
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寄生虫 |
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食べ方・料理法・作り方 |
調理法 煮つけ、汁、刺身、焼く(干もの、塩焼き)
煮つけ◆クセのない白身で熱を通しても締まりすぎない。身に甘みがあってとても美味しい。
塩焼き◆さっぱりとした白身で身離れがいい。皮などから独特の風味が感じられる。
汁◆濃厚で後味のいいだしが出る。身は知るにしてもしっかりと崩れずに甘みがある。滋味豊かだ。
刺身◆活魚、活け締めのものは刺身にして美味。皮をあぶって焼霜造りにしても美味しい。
汁◆塩味、みそ味など汁にしても美味しい。トマトなどを使ってスープにしてもいい。
焼く◆単に塩焼きにしてもいいが、やや水分が多く、その分、身が強く縮むので少し干すとより美味しくなる。卵巣なども味がいい。
揚げる◆適宜にぶつ切りにして唐揚げにしても実に美味。  オウゴンムラソイの煮つけ
煮つけはメバルやカサゴ同様に美味。  オウゴンムラソイのみそ汁
みそ汁は非常に滋味豊か。  オウゴンムラソイの酢がけ
皮目をあぶり、切りつけたもの。これに「きび酢(サトウキビの酢)」をかけてしょうゆで食べる。  オウゴンムラソイの唐揚げ
適宜にぶつ切りにして唐揚げにしても実に美味。  |
好んで食べる地域・名物料理 |
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加工品・名産品 |
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釣り情報 |
■ 浅場、船での餌釣り(サバ短冊、イカ短冊)。
■ 磯のぶっこみ釣り。
■ ルアーの対象魚。 |
歴史・ことわざ・雑学など |
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参考文献・協力 |
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226) |
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