10cm SL 前後になる。貝殻は厚く、貝殻はほんの少し赤味を帯びた灰色。膨らみはホンビノスと比べると弱い。貝殻の表面にざらざらした板状に立ち上がった輪肋がある。小月面は少しくぼむ。
ビノスガイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★
まずくはない
分類
軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科カノコアサリ亜科ビノスガイ属外国名
学名
Mercenaria stimpsoni (Gould,1861)漢字・学名由来
漢字 美之主貝 Binosugai
由来・語源 平瀬與一郎の命名。古くはVenus属であったために、ビーナス貝と呼ばれた。
「Venus」はギリシャ神話の愛と美の女神・ビーナスのこと。
模式産地は函館。Stimpson
William Stimpson(ウイリアム・スティンプソン 1832-1872 アメリカ)。動物分類学・海洋生物学。スナガニ、ババガゼ、サルエビなど。「stimpsoni 」は献名されたもの。地方名・市場名
生息域
海水生。外洋性。水深5m〜30mの砂地。
東北以北。生態
ー基本情報
福島県から北海道の太平洋側でホッキガイ漁(ウバガイ漁)のときに混ざる。貝殻が厚く、熱を通すと硬くなるので人気がない。ぴりぴりした刺激や渋味がある固体があるので安い。
国内原産だが最近、アメリカ東海岸原産で千葉県などで上がっている「ホンビノスガイ」として流通しているのを見ている。ビノスガイはビノスガイでいいのではないか?
珍しさ度 めったに流通しないので、買い求めるのはかなり難しい。ウバガイ(ホッキガイ)などの産地で探すといいかも。水産基本情報
選び方
貝殻の表面に微かながらも滑りのあるもの。貝殻がしっかり閉じているもの。味わい
旬は不明。
貝殻が分厚く、非常に歩留まりが悪い。
旨みは少なく、熱を通すと硬くなる。ときにぴりぴりとする個体がいる。この刺激のために産地では食べない人が多い。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ビノスガイの料理・レシピ・食べ方/焼く(貝焼き)、ソテー(オリーブオイル焼)、煮る(しょうゆ煮)、生食(湯引き)好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)