ホンビノスガイ

Scientific Name / Mercenaria mercenaria (Linnaeus, 1758)

代表的な呼び名ホンビノス

ホンビノスガイの形態写真

13cm SL 前後になる。貝殻は丸味があり亜三角形で厚みがある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。成長線は目立つ。
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13cm SL 前後になる。貝殻は丸味があり亜三角形で厚みがある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。成長線は目立つ。13cm SL 前後になる。貝殻は丸味があり亜三角形で厚みがある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。成長線は目立つ。13cm SL 前後になる。貝殻は丸味があり亜三角形で厚みがある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。成長線は目立つ。13cm SL 前後になる。貝殻は丸味があり亜三角形で厚みがある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。成長線は目立つ。[台湾高雄]13cm SL 前後になる。貝殻は丸味があり亜三角形で厚みがある。殻頂は前傾して、前方に寄っている。成長線は目立つ。[東京湾三番瀬]
    • 珍魚度・珍しさ


      いつでも手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    軟体動物門二枚貝綱異歯亜綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科ビノスガイ属

    外国名

    学名

    Mercenaria mercenaria (Linnaeus, 1758)

    漢字・学名由来

    漢字 本美之主貝、本美乃洲貝 Honbinoshugai
    由来・語源 1964年鹿間時夫の命名。
    平瀬與一郎が1909年に国内北海道二枚貝、Venus stimpsoni にVenus属の二枚貝であることからビノスガイという標準和名をつける。これを黒田徳米が属名をMercenaria であるとして、Mercenaria にもビノス属(和名)をあてた。標準和名、ビノスガイは、Mercenaria stimpsoni (Gould,1861) という学名に変わる。
    同じ Mercenaria属(国内ではビノス属) でアメリカにいる二枚貝、 Mercenaria mercenaria (Linnaeus, 1758) に鹿間時夫が1964年にホンビノスガイとつけた。
    「本」にはもとは1種とされていた生物が2種に分かれたとき、新たに学名がついた国内産の種には元の和名を使い、元々の学名のままの種に本家本元という意味で「本」をつけることが多い。本種の場合、貝の収集の世界は国際的なので、本来、記載年代が早い本種に、ビノス属でビノスガイとつけるべきであったが、国内ですでにビノスガイという和名を使ったために「本」をつけたのではないか、と考えている。
    Linnaeus
    Carl von Linné(カール・フォン・リンネ 1707-1778 スウェーデン)。二名法を確立。

    地方名・市場名

    シロハマグリ[白はまぐり]
    場所千葉県船橋 備考一時期「シロハマグリ(白はまぐり)」として出荷されたことがある。 参考聞取・見聞 

    生息域

    海水生。潮間帯〜潮間帯上部の砂泥地。
    北アメリカ大陸東岸が原産。
    東京湾、兵庫県など日本各地で繁殖している。

    都内京浜運河の砂地非常に汚染に強い 2003年、東京都品川区京浜運河の砂地で撮影したもの。貝掘りをしている人達のバケツの中はアサリとホンビノスが半々といった感じだった。

    生態

    基本情報

    北アメリカ東岸では重要な食用二枚貝。クラムチャウダーにしたり、生食することもある。
    これが1990年代に東京湾船橋から北に移入。アサリが激減した内房で多産するようになっている。
    千葉県船橋などで漁獲を始め2000年代になって国内で出回り始めたもの。プライドフィッシュというのはいかがわしい不思議な区分だが、千葉県のプライドフィッシュになっている。ただアサリと比べると商品価値は救い。
    国内ではできる限り、別の場所への移入をしない方がいい。移動などに気を配るべきだ。
    珍しさ度 今やアサリ並に全国的に流通している。いつでも手に入る。

    水産基本情報

    市場での評価 関東の市場には毎日のように入荷している。近畿など西日本にも流通しており、全国的に取り扱われるように。価格は低い。
    漁法 じょれん曳
    主な産地 千葉県

    選び方

    原則的には生きているもの。

    味わい

    旬は不明
    貝殻が厚く重いために著しく歩留まりが悪い。剥き身にするのも難しい。
    熱を通すととても硬くなるので熱の通し方が難しい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ホンビノスガイの料理・レシピ・食べ方/焼く(焼き貝)、汁(クラムチャウダ、みそ汁、すまし汁)、パスタ(トマト味など)

    ホンビノスガイの焼き貝 面倒だが貝剥きで片側の貝殻を取る。このとき砂をかんでいたらよく流す。これをやや強火で焼き上げる。ゆっくり火を通すと硬くなる。貝らしいおいしさが豊かで、非常に美味。

    ホンビノストマト味のクラムチャウダー
    ホンビノスガイの白いクラムチャウダー アメリカの具だくさん料理、クラムチャウダーにすると非常に美味。生クリーム、牛乳、トマト味があり、タマネギ、ジャガイモなどを加えて具だくさんにする。スープと言うよりも食事といったもの。トマトを使ったマンハッタン風もうまい。
    ホンビノスとトマトのパスタ
    ホンビノスのみそ汁 剥き身にして刻んでみそ汁に。身は熱湯に入れてもいいし、水から入れてもいい。熱湯に入れると汁の旨みは少ないが、身自体は縮まず旨みがある。水から入れると汁に旨みがあるものの身は縮みやや硬くなる。

    好んで食べる地域・名物料理

    アメリカ東海岸

    加工品・名産品

    佃煮 うま味のある貝で、佃煮にしても非常に美味。国産材料としいぇ活用するといい。[遠忠食品 東京都中央区]

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    国内で発見した年代 千葉県立博物館黒住耐二、岡本正豊(敬称略)による報告に1990年代中ごろに東京湾奥で稚貝が発見されたと書かれる。
    千葉県船橋産ホンビノス 東京湾船橋沖三番瀬では大量に水揚げされている。汚染にも強くアサリとともに湾奥、東京湾京浜運河でも見ることができる。一時期、「白はまぐり」という商品名で流通していたこともある。

    生で食べる 北米では重要な食用貝であるとされ、北米では生食されているとのこと。味は抜群にいいが、国内のものが生食できるかは不明。奥谷喬司はニューヨークの屋台で本種を生でレモンをしぼり食べたという。『美食主義者の貝エピキュリアン』(奥谷喬司 日本出版社)

    参考文献・協力

    協力/千葉県立中央博物館 黒住耐二、遠忠食品(東京都中央区日本橋蛎殻町)
    参考/『美食主義者の貝エピキュリアン』(奥谷喬司 日本出版社)
  • 主食材として「ホンビノスガイ」を使用したレシピ一覧

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