殻長10cm前後になる。非常にハマグリに似て、殻頂近くの筋、もしくは斑点模様で見分ける。ハマグリよりもやや丸みを帯びる。[殻長35mm]
シナハマグリの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![殻長10cm前後になる。非常にハマグリに似て、殻頂近くの筋、もしくは斑点模様で見分ける。ハマグリよりもやや丸みを帯びる。[殻長35mm]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/284/Thumb630/sinahamaguri.jpg)
![殻長10cm前後になる。非常にハマグリに似て、殻頂近くの筋、もしくは斑点模様で見分ける。ハマグリよりもやや丸みを帯びる。[大型個体]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/284/Thumb630/sinahamaguri0.jpg)

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珍魚度・珍しさ
★★
少し努力すれば手に入る魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★★★
重要味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
軟体動物門二枚貝綱マルスダレガイ目マルスダレガイ超科マルスダレガイ科ハマグリ亜科ハマグリ属外国名
学名
Meretrix pethechialis漢字・学名由来
漢字 支那蛤 Standard Japanese name / Shinahamaguri
由来・語源 黒田徳米の命名。「しな」は中国の一部をさす言葉で、中国大陸に生息するハマグリの意味。Kuroda
黒田徳米(くろだ とくべい Kuroda Tokubei 1886-1987 兵庫県淡路島)。貝類学者。日本貝類学会創設者で、会長にもなった。同郷の平瀬與一郎の平瀬商店に丁稚奉公にあがり、貝類の収集、のちに分類にたずさわる。地方名・市場名 ?
生息域
海水生。潮間帯〜水深20m。
朝鮮半島西岸から中国大陸。生態
ー基本情報
朝鮮半島、中国大陸に生息する。国内では古くから輸入して養殖していた。
特に今現在、こ国産のハマグリ、チョウセンハマグリが減少傾向にあるとき盛んに輸入されている。
国産のハマグリが高くなっているときに、今でもハマグリを味わえるのは本種があってこそともいえそう。味わいは国産のハマグリとほとんど変わらず、大きいものはやはり高価。
珍しさ度 ハマグリの中でももっとも流通の場で見かける機会が多い。水産基本情報
選び方
原則的に生きているもの。貝殻の表面がつるつるしているもの。貝殻がザラザラしたり、模様が薄くなったものは古い。味わい
旬は春
貝殻は厚みがあって硬い。剥き身にしにくい。
基本的に塩抜きは不要。使う前にザルなどに入れてよく洗う。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
シナハマグリの料理法・調理法・食べ方/汁(潮汁、みそ汁)、蒸す(ワイン蒸し、酒蒸し)、焼く(焼き蛤)、煮る(煮蛤)、パスタ(ボンゴレなど)クリックで閉じますシナハマグリの潮汁
シナハマグリの潮汁 ひな祭りの頃になると一般家庭でも作る恒例の料理である。ハマグリはザルなどに入れてこすり合わせながらよく洗う。水に入れて火をつけて酒、塩加減する。ハマグリ本来の塩分があるので塩は極力控えめに。
ワイン蒸し ハマグリはザルなどに入れてよく洗う。フライパンにオリーブオイルとニンニクのみじん切り、赤唐辛子を入れて火をつける。香りが立ってきたらハマグリを加え、油をからめて白ワインをそそぐ。貝殻が開いたら出来上がり。クリックで閉じますシナハマグリのワイン蒸し
好んで食べる地域・名物料理
三重県桑名市加工品・名産品
時雨はまぐりなど、やや高級なハマグリ製品の原料が本種だと思われる。安いものはミスハマグリなどを使っていると思うが不明。釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)