40cm SL前後になる。口にヒゲがない。フナとしては体高が低く、顎から吻にかけて直線的。鬚がない。第1鰓弓の鰓耙数は48-72で多い。[28cm SL・455g]
ニゴロブナの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![40cm SL前後になる。口にヒゲがない。フナとしては体高が低く、顎から吻にかけて直線的。鬚がない。第1鰓弓の鰓耙数は48-72で多い。[28cm SL・455g]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/659/Thumb630/20241110037.jpg)
![40cm SL前後になる。口にヒゲがない。フナとしては体高が低く、顎から吻にかけて直線的。鬚がない。第1鰓弓の鰓耙数は48-72で多い。[28cm SL・455g]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/659/Thumb630/20241110043.jpg)
![40cm SL前後になる。口にヒゲがない。フナとしては体高が低く、顎から吻にかけて直線的。鬚がない。第1鰓弓の鰓耙数は48-72で多い。[28cm SL・455g]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/659/Thumb630/20241110087.jpg)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★★
一般的(流通量は普通)味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科コイ亜科フナ属外国名
学名
Carassius auratus grandoculis Temminck and Schlegel, 1846漢字・学名由来
漢字 似五郎鮒 Standard Japanese name / Nigorobuna
由来・語源 琵琶湖周辺での呼び名。ゲンゴロウブナ(源五郎鮒)に似ているため。
フナの語源/
■ 「食う魚〈くふな〉」の語頭を落としたもの。
■ 「ふ」は田んぼを意味し、「な」は魚の意味。
■ 本来国内にいない魚(実際は間違い)で漢字とともに入ってきた。中国での漢字「鮒」を音読みし、魚名を表す語尾「な」をつけた。
■ 煮ると柔らかく骨まで食べられるところから「骨なし」の「ほねなし」が転訛した。Temminck
コンラート・ヤコブ・テミンク Coenraad Jacob Temminck(1778-1858 オランダ) シュレーゲルとともにシーボルトの持ち帰った脊椎動物を整理、記載。『Fauna Japonica』(日本動物誌)を執筆。
Schlegel
ヘルマン・シュレーゲル(Hermann Schlegel 1804-1884年)はドイツの動物学者。テミングとともにシーボルトの持ち帰った脊椎動物を整理、記載。『Fauna Japonica』(日本動物誌)を執筆。地方名・市場名 ?
生息域
淡水魚。比較的深いところ。ギンブナが浅い水深にいるので棲み分けている。
琵琶湖固有種。生態
産卵期は4月6月。
琵琶湖の深い場所、低層をすみかとしている。基本情報
琵琶湖固有種。琵琶湖全域で漁の対象となっている。2月、3月の生息層が膨らんでときには「ふなずし(なれずし)」原料として需要が高まる。また鮮魚としても洗いや煮つけで食べられている。
珍魚度 琵琶湖でしか手に入らない。琵琶湖に行っても探すのは非常にたいへん。水産基本情報
市場での評価 琵琶湖周辺でのみ取引される。やや高値。
漁法 定置網
産地 滋賀県琵琶湖選び方
原則的に生きているもの。味わい
旬は冬から春。
鱗は硬く取りにくい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
白身でクセのない味わい。旨みがあり、いいだしも出る。
とれる場所によって泥臭さがある。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ニゴロブナの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)、焼く(幽庵焼き)、汁(みそ汁)、煮る(煮つけ)好んで食べる地域・名物料理
琵琶湖周辺。クリックで閉じます
ニゴロブナのじょき 琵琶湖に浮かぶ、沖島で作られているものだ。ニゴロブナは「子つけ」と呼ばれる刺身に子(卵巣をゆでてほぐしたもの)をまぶしつけたもの、洗いなどは見かけるが、この沖島のものは三枚に下ろして、皮ごと切りつけている。いうなれば背ごしである。
薄く切りつけるときにじょきじょきと音がすることからこの名がある。
もともとフナは生食すると、魚類の中でももっともうま味豊かであるが、皮がついているので、そこに別種の味がある。冷凍ものが売られているが、解凍して食べると非常に味わい深い。
加工品・名産品
ふなずし/滋賀県琵琶湖周辺で作られている「なれずし」。水産加工品の研究家(主にかまぼこ)清水亘が『新説三珍味』のひとつとして挙げている。『新説三珍味』は東京都新島の「くさや」、滋賀県琵琶湖の「ふなずし」、富山県の「黒作り」。釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/魚友(滋賀県長浜市湖北)
『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会) ●参考文献/『湖国びわ湖の魚たち』(滋賀県立琵琶湖文化館編 第一法規)、『ふなずしの謎』(滋賀県食事文化研究会 サンライズ印刷出版)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)