カイリョウブナ

Scientific Name / Carassius auratus subsp.

代表的な呼び名フナ

カイリョウブナの形態写真

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科コイ亜科フナ属

    外国名

    学名

    Carassius auratus subsp.

    漢字・学名由来

    漢字 改良鮒
    由来・語源 ヒブナから水田養殖用に改良したため。

    地方名・市場名

    生息域

    淡水魚。長野県佐久市、駒ヶ根市で水田養殖。

    生態

    基本情報

    長野県佐久市、駒ヶ根市などの田で養殖されているフナ。
    古くは観賞用に改良されてものが、煮て味がいいので田で養殖されるようになった。
    内蔵が体全体に対して大きいのが特徴。

    水産基本情報

    選び方

    原則的に生きているもの。

    味わい

    旬は出荷時期の9月。
    鱗も内蔵も取らないでそのまま煮るのみ。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)









    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    ■ 改良ブナは緋ブナから作られたもの。大和郡山などの産地とは一線を画すために金魚ではなく、ヒブナの生産に取り組む内に生まれたもの。緋ブナ自体は自然界にも存在するが、たぶんこれを選抜して飼育品種を作る内に、黒く先祖返りした固体が生まれる。これはヒブナとは呼べず、商品価値もない。これを水田養殖用として転用したものが改良ブナというものだろう。特徴は体高があり、内臓の比率が高いこと。佃煮などにする小ブナは内臓の味を楽しむもので、これこそが改良ブナの真骨頂なのだ。
    ■ ヨーロッパからシベリア、中国大陸、日本などに生息するフナを分類する場合、ヨーロッパの大部分とシベリアにいるグループ中国大陸にいるものを区別する。ヨーロッパ・シベリアのものCarassius carassiusグループ、中国大陸のものをCarassius auratusグループとする。
    Carassius auratusからはヒブナ、テツギョなどが生まれており、ヒブナを親とするカイリョウブナ(改良ブナ)はCarassius auratusのグループのに入れたい。また、三重大の日比野友亮さんからヒブナの出現は地域差があり、佐久周辺で顕著なのではないかということ、ナガブナとの関係を示唆された。諏訪湖などのヒブナ出現の事実、また地理的な関係からも大いに参考としたい。

    参考文献・協力

  • 主食材として「カイリョウブナ」を使用したレシピ一覧

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