タナゴ

Scientific Name / Acheilognathus melanogaster Bleeker

タナゴの形態写真

10センチ前後になる。体高が低く一見タナゴ類と思えない

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科タナゴ亜科タナゴ属

    外国名

    学名

    Acheilognathus melanogaster Bleeker

    漢字・学名由来

    漢字
    由来・語源
    ■ 「タヒノコ(鯛の子)」の意味。
    ■ 「たいらなご(平魚子)」の意。
    ■ 水田に棲むので「田な魚」。

    地方名・市場名

    生息域

    淡水魚。神奈川県鶴見川水系以北、青森県までの太平洋側。

    生態

    ■ 河川の中・下流域。平野部の湖沼や池、水路。
    ■ 藻、小型水生動物を餌としている。
    ■ 産卵期は4月から6月。産卵期には産卵管が伸びてイシガイ科(カラスガイ他)などの二枚貝に産み付ける。

    基本情報

    ヤリタナゴ、アカヒレタビラとともに「マタナゴ」と呼ばれている。
    ■ タナゴ類ではもっとも体高が低い。
    ■ 淡水魚での佃煮材料。
    ■ 減少著しい。

    水産基本情報

    市場での評価 加工用に地域的に流通しているのみ。
    漁法 ともえ網(定置網)
    産地 茨城県

    選び方

    原則的に生きているもの。

    味わい

    旬は冬から春。
    丸ごと料理するもので、ほろ苦い。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    調理法 煮る
    佃煮として流通する。
    ほろ苦く骨が柔らかい。

    好んで食べる地域・名物料理

    霞ヶ浦では「真たなご」とされ、佃煮などに利用されていた。
    現在でも他のタナゴ類とともに佃煮となる。苦みがあるが美味。

    加工品・名産品

    佃煮。

    釣り情報

    未だにタナゴ釣りは人気がある。タナゴ用の竿、ハリを使い、エサは玉虫(イラガの繭)を使用する。

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)、『平成調査 新霞ヶ浦の魚』(霞ヶ浦市民協会)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『たべもの語源辞典』(清水桂一編 東京堂出版)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)
  • 主食材として「タナゴ」を使用したレシピ一覧

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