シナイモツゴ

Scientific Name / Pseudorasbora pumila pumila Miyadi,1930

シナイモツゴの形態写真

体長5cm前後になる。受け口で側線は鰓蓋骨の直後の鱗3-5枚ほどの流さしかない。モツゴと比べるとずんぐりしていて退色がにぶい。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科ヒガイ亜科モツゴ属

    外国名

    学名

    Pseudorasbora pumila pumila Miyadi,1930

    漢字・学名由来

    漢字/品井持子 、品井毛呂古 Sinaimotugo
    由来・語源/模式産地が宮城県品井沼(しないぬま)であるため。
    「持子」は高知県での呼び名。「もつ」は脂っこいのを「むつこい」ということから「むつ」が「もつ」に変化。「こ」は魚を表す語尾。
    モツゴの語源 〈毛呂古。もろこ一名しまうを ○近江及四国にて○あぶらめという 土佐にて○もろこ共 又○もつごともいう。近江坂本にもろこ川(諸子川か? 坂本にはない)という川有 此魚多し 故に もろこ と称す〉『物類称呼』(越谷吾山著 安永4/1775 解説/杉本つとむ 八坂書房 1976)

    地方名・市場名

    生息域

    淡水魚。池沼。
    古くは関東以北に広く分布していたが、徐々に生息域を狭めている。秋田県、山形県。

    生態

    産卵期は4-7月。
    産卵期雄は全身が黒くなる。

    基本情報

    絶滅危惧ⅠA類。池沼の消滅や、コイやフナの放流にともなう近縁種のモツゴの移入によって危機的な状況にある。
    環境汚染を防ぎ、貴重な池や沼を守り、絶対に生物の移入を行わないことが、本種を守るためには大切だ。

    水産基本情報

    選び方

    味わい

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『淡水魚あきた読本』(杉山秀樹 無明舎出版)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「シナイモツゴ」を使用したレシピ一覧

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