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形態◆フナとしては体高が低く、顎から吻にかけて直線的。
コイ目(Cypriniformes)コイ科(Cyprinidae)について◆
コイ目にはコイ科とドジョウ科の日本でも親しまれている2科がある。他の科は国内には生息しない。
全世界の淡水、汽水、まれに海水に5科279属2662種。
コイ科の食用魚にコイ、フナ類、モロコ、ハクレンなど多種ある。
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科コイ亜科フナ属
ニゴロブナ(漢字/似五郎鮒)
学名/Carassius auratus grandoculis Temminck and Schlegel
他のコイ目の魚へはここから!
魚貝の物知り度/★★ 知っていたら達人級
食べ方◆ふなずし/煮つけ/洗い ○美味(ふなずしは非常に美味だが、好き嫌いの分かれるところ)
大きさ◆■30センチ前後。
生息域◆琵琶湖固有種。
生態◆産卵期は4月6月。琵琶湖の深い場所、低層をすみかとしている。
漁獲方法◆網えり(定置網)
市場での評価・取り扱われ方◆■琵琶湖周辺では、ふなずしの材料として高値で取り引きされる。
◆食べてみる◆
 死んで1日たったものを煮つけにしたがうまくなかった。地元では美味との定評がある。他には洗いにしてうまいとのこと。
 ふなずしは、好き嫌いはでるものの非常に美味。強い酸味のなかにコクと旨味がある。また卵巣には甘みがある。身は雄の方がうまいとされる。



 ふなずしはそのまま食べてもいいがお吸い物、とかお茶漬けにしても美味だ。
 また、ふなずしを酒粕に漬けなおしたものもあって、これもうまい。
ニゴロブナの基本◆
■「ふなずし」の材料として琵琶湖では高値になるという。「ふなずし」など、なれずしの材料はなんでもよいのだが、古来よりもっともよく使われてきたのがフナだ。中でもゲンゴロウブナとニゴロブナがその最たるもの。そしてニゴロブナの方が骨が軟らかく味がいいとされる。
■琵琶湖周辺では高級魚。
漢字◆「似源五郎鮒」。
由来◆ゲンゴロウブナ(源五郎鮒)に似ているため。
呼び名・方言◆
「イオ(魚)」、「マルブナ(丸鮒)」。
小振りのものを「ガンゾ」。
釣り◆調べているところ。
●同定/『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会) ●参考文献/『湖国びわ湖の魚たち』(滋賀県立琵琶湖文化館編 第一法規)、『ふなずしの謎』(滋賀県食事文化研究会 サンライズ印刷出版)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)
注/淡水魚には扁形動物門吸虫類の肝吸虫が寄生している可能性がある。生で食べるときには自己責任で。
■or無印は市場魚貝類図鑑データベースから。
がついたものは引用部、もしくは参考文献あり
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