マツカワガレイ(Barfin flounder)
Scientific Name / Verasper moseri Jordan & Gilbert, 1898
代表的な呼び名マツカワ
体長70cmほどになる。縦扁する(縦に著しく平たい)。鱗が硬く触るとざらざらする。背鰭・尻鰭(身体の周りを包んでいる大きな鰭)に黒い帯状の斑紋がある。尾鰭の後端は丸い。
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魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度 ★★★★
知っていたら達人級★★★
一般的(流通量は多くも少なくもない)★★★★
非常に美味生息域 海水魚。若狭湾以北の日本海側、茨城県以北の太平洋側。千島列島、オホーツク海南部、沿海州。北米太平洋側。生態 産卵期は11月〜6月。
暖かい時期には浅場にいて、寒くなると水深200メートル以上に移動する。
エサは甲殻類。大型になると小魚を食べるようになる。基本情報 近縁種のホシガレイに非常に似ている。ホシガレイよりも北に多い。
非常に高級な魚で主に料理店やすし店などで利用されている。
スーパー、一般的な魚屋さんには並ばない。
家庭で料理する魚でもなく、もっぱら料理店で使われるもの。水産基本情報 市場での評価 純天然ものの入荷は非常に希、放流、養殖ものがほとんど総て。近年養殖ものが目立ってきている。非常に高価。カレイ類中もっとも高い魚。
漁法 刺し網、底曳網
主な産地 北海道、三陸太平洋側各県
選び方 厚みのあるもの、触って硬いもの。鰓が鮮紅色であるもの。味わい 旬は夏から秋。産卵期の3月から6月くらいまではとても不安定。
鱗は硬くすき引きするほうが無難。皮は薄く柔らかい。骨はあまり硬くはない。
透明感のある白身だが白濁するのが早い。食感もあまり長続きしない。
骨は柔らかく、縁側なども美味。
肝もうまい。栄養 ー寄生虫 ー食べ方・料理法・作り方 好んで食べる地域・名物料理 ー加工品・名産品 ー釣り情報 ー歴史・ことわざ・雑学など ー参考文献・協力 『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)、『日本産魚名大辞典』(日本魚類学会編 三省堂)、『魚』(1940 田中茂穂 創元社)