
50cm前後になる。鮮度がよければ背鰭と尻鰭は黄金色(黄色い)。幅広で、口はやや大きめ。鱗は櫛鱗でザラザラしている。[裏側]
コガネガレイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★ 知っていたら達人級 |
★★★ 一般的(流通量は多くも少なくもない) |
★★★ 美味 |
分類 |
顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜科カレイ科Limanda属
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外国名 |
英名/Yellowfin sole, Northern sole フランス名/Limanda japonesa
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学名 |
Limanda aspera (Pallas, 1814)
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漢字・学名由来 |
漢字 黄金鰈
由来・語源 体色から。 |
地方名・市場名 [?] |
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生息域 |
海水魚。水深400mよりも浅い砂泥地。
北海道全沿岸。オホーツク海、チュクチ海からベーリング海、アリューシャン列島〜バンクーバー島、ブリティッシュコロンビア。 |
生態 |
■ 北洋に多く、国内に少ない。
■ 産卵期は夏。
■ 250メートル以浅に生息。 |
基本情報 |
戦後(第二次世界大戦 1945以降)に再開された北洋漁業でいち早く市場に出たもの。安くて美味しいと人気があった。
現在では主に冷凍フィレとして流通している。外食産業、加工品などで盛んに使われている。 |
水産基本情報 |
市場での評価 輸入魚。関東に鮮魚としてくることは希。北海道でもあまりとれない。アラスカ、カナダなどからの輸入が主だ。値段は冷凍物としても安く、加工品も安い。値段の割りにおいしいカレイだ。
主な産地 アメリカ(アラスカ)、カナダ |
選び方 |
鮮魚は身のしっかり硬いもの。 |
味わい |
旬は春から夏。
鱗は細かくザラザラして取りにくい。皮はしっかりして強い。
透明感のある白身で熱を通しても硬く締まらない。身離れがいい。 |
栄養 |
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寄生虫 |
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食べ方・料理法・作り方 |
ソテー(ムニエル)、煮る(煮つけ、揚げ煮)、焼く(塩焼き)、揚げる(フライ、唐揚げ)  コガネガレイのムニエル
コガネガレイのムニエル 冷凍もの切り身に塩コショウして、1時間以上置く。これに小麦粉をまぶして最初はサラダ油でじっくりとソテーする。仕上げにバターの風味をつけて出来上がり。基本的に冷凍流通が多いので、この冷凍臭味がバターで消えて、皮目が香ばしくて実に美味である。
 コガネガレイの煮つけ
コガネガレイの煮つけ 冷凍切り身を解凍する。これに熱湯をかけるか、くぐらせて冷水に落として水分をよく切る。これを酒、砂糖、しょうゆで味つけして煮上げる。やや濃いめに味つけしておいしい。ご飯のおかずに持って来いである。
 コガネガレイの唐揚げ
コガネガレイの唐揚げ 鱗を取り、水洗いして五枚おろしにする、これを中骨から片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げしていく。骨まであますところなく食べられてとてもおいしい。ビールによく合う。  コガネガレイの塩焼き
コガネガレイの塩焼き 切り身に振り塩、1時間以上置き、じっくりと焼き上げたもの。淡泊な味ではあるが皮目が香ばしく、意外においしい。酒などをぬるとまたより美味である。 |
好んで食べる地域・名物料理 |
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加工品・名産品 |
ー  冷凍コガネガレイ
冷凍切り身 切り身やヘッドレスなど様々な形で冷凍物が出回っている。これが煮ものなどの加工品となる場合もあるし、冷凍のままスーパーで売られている場合もある。品質は安定していて、スーパー、持ち帰り弁当などの世界ではよく使われている。[アメリカアラスカ産]  コガネガレイの煮つけ
黄金かれい煮付け アメリカから冷凍輸入したコガネガレイを煮つけてレトルトパックにしたもの。簡単で冷凍しておけるなど常備菜として便利だ。[ゆう屋 千葉県香取市] |
釣り情報 |
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歴史・ことわざ・雑学など |
■北洋冷凍ガレイ3種のひとつ。他の種はウマガレイ、シュムシュガレイにツノガレイが加わる。 |
参考文献・協力 |
協力/まるとみ渡辺水産(北海道紋別市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
参考文献/『かれい裏とおもて』(大石圭一 恒星社厚生閣)、『魚類学 下』(落合明、田中克 恒星社厚生閣) |
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