2.5m SL 前後になる。口は大きく体高(幅)はあまりない。尾鰭は湾入する。側線は胸鰭の上で湾曲する。
オヒョウの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★
知っていたら通人級食べ物としての重要度
★★★
一般的(流通量は普通)味の評価度
★★★
美味
分類
顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系カレイ目カレイ亜科カレイ科オヒョウ属外国名
学名
Hippoglossus stenolepis Schmidt, 1904漢字・学名由来
漢字 「大鮃」、「大兵」。
由来・語源 オヒョウは北海道での呼び名。ヒラメよりも大型のヒラメの意味。古くはヒラメとカレイは厳密に呼び分けなかった。(例/ヒラメをオオグチガレイといったように)地方名・市場名 ?
生息域
海水魚、水深30mから1100メートルに棲息。400mより浅場に多い。
北海道以北。青森県風間浦・八戸、山形県、新潟県、富山湾、石川県。
オホーツク海、ベーリング海、アラスカ腕〜カリフォルニア半島北部。生態
産卵期はアラスカ湾、ベーリング海で11月から翌年2月。北海道では10月から翌年2月上旬。
雌の方が早く成長し、寿命も長い。雄で27歳、雌で42歳くらいまで生きる。
小さい時期にはプランクトンやカニ、エビ、タコなどを食べるが、大型になるとスケトウダラ、マダラ、ギンダラなどを襲う。基本情報
非常に大型になるカレイ科のカレイである。主に北海道で揚がる魚である。
国内よりもアメリカなどで好んで食べられている。国内では身に味がないと嫌われているが、和ではなく洋風に油やバターなどを使った料理で気軽に食べるといいだろう。
産地などでは刺身にもなるが、消費地では安くておいしい白身魚と考えて日常的に利用したい。
珍魚度 食用魚で珍しくはない。ただし丸のままの状態で見るのは努力を要す。水産基本情報
市場での評価 主に冷凍フィレなどで見かける。関東の市場に丸をみることは少ない。国内の産地は北海道が中心だが、値段は安い。輸入物もやや安値。
漁法 釣り、刺し網、底曳き網
主な産地 北海道
輸入 アメリカ、カナダ選び方
身体が分厚く、触って硬いもの。鰓が鮮紅色のもの。味わい
旬は夏〜秋
鱗は弱く取りやすいが、すき引きした方が取りやすい。皮は少し厚みがあって弱い。骨はあまり硬くない。
まったくクセのない白身。生で食べるとやや旨みに欠けが、鮮度の問題であるかもしれない。
ムニエルなどバターや油を使った料理に向いている。
厚みがあるので用途が広い。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
オヒョウの料理・レシピ・食べ方/ソテー(ムニエル)、揚げる(フライ)、煮る(煮つけ)、生食(刺身、昆布締め)、汁(みそ汁)、焼く(魚でん、漬け魚など)クリックで閉じます
オヒョウのムニエル 上質の白身で適度に繊維質で、層を作っている。油を使った料理にとても合う。五枚に下ろして皮を引き、塩コショウ。小麦粉をまぶして多めの油でじっくりとソテー。仕上げにバター(マーガリン)で風味づけしたもの。淡泊な白身がバターの風味を加えたらご馳走に大変身する。
オヒョウのフライ やや淡泊過ぎるきらいのあるのが油を使った料理にするとごちそうになる。これは筋肉が層を作っており、適度に繊維質であるからだ。水洗いして五枚に下ろして切り身にして塩コショウ、小麦粉をまぶしてバッター液(溶き卵でも)をくぐらせてパン粉をつけて揚げる。上品な白身のフライは最高にうまい。クリックで閉じます
オヒョウの煮つけ カレイ科だから、煮つけは基本的な料理だ。ただし身にうま味がなく、淡泊なので、好みの問題だが味つけは濃い方がいいかも知れない。切身を湯通し、冷水に落として表面に残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・砂糖・しょうゆ・水でこってりと煮上げる。しょうゆは煮ながら2、3回に分けて入れるといい。クリックで閉じます
オヒョウの刺身 非常に淡泊な白身。今回のものは活け締めにしてあったものの、鮮度的には死後硬直後となってしまっていた。これで評価するのは難しいが、マコガレイなどにあるうま味や甘味に欠ける。縁側も食感がさほどよくない。クリックで閉じますオヒョウの昆布締め 水洗いして五枚に下ろして、振り塩をして表面に水分が出て来たら軽く水洗い。これを戻した昆布に半日包みこんで冷蔵庫で保存したもの。淡泊な味わいに昆布の味わいが+して小粋な味に。クリックで閉じます
オヒョウのみそ汁 あらや切身の端などを集めて置く。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、水から煮出してみそを溶く。あらや切身は多めに使うといい。少ない場合はだしを使うか、カツオ節出しの素などを加えてもいい。クリックで閉じます好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
冷凍フィレ釣り情報
アラスカでの船で身エサでのオヒョウ釣りが有名。歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/産まるとみ 渡辺水産(北海道紋別市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)、『新北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社)