10cm SL 前後になる。若い個体は頭部がなだらかな弓なりを描き丸くほっそりとしている。大型になると頭部が瘤上になりまた左右に張り出す。体側に褐色の筋が出て全体に透明感のある固体、全体に褐色で横縞の出る個体がある。頭部目の下から腹部にかけて霜降り状の斑紋がある。[茨城県涸沼産]
シモフリシマハゼの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
![10cm SL 前後になる。若い個体は頭部がなだらかな弓なりを描き丸くほっそりとしている。大型になると頭部が瘤上になりまた左右に張り出す。体側に褐色の筋が出て全体に透明感のある固体、全体に褐色で横縞の出る個体がある。頭部目の下から腹部にかけて霜降り状の斑紋がある。[茨城県涸沼産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/2815/Thumb630/simofurisimahaze0.jpg)
![10cm SL 前後になる。若い個体は頭部がなだらかな弓なりを描き丸くほっそりとしている。大型にナルと頭部が瘤上になりまた左右に張り出す。体側に褐色の筋が出て全体に透明感のある固体、全体に褐色で横縞の出る個体がある。頭部目の下から腹部にかけて霜降り状の斑紋がある。[茨城県涸沼産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/2815/Thumb630/simofurisimahaze.jpg)
![10cm SL 前後になる。若い個体は頭部がなだらかな弓なりを描き丸くほっそりとしている。大型にナルと頭部が瘤上になりまた左右に張り出す。体側に褐色の筋が出て全体に透明感のある固体、全体に褐色で横縞の出る個体がある。頭部目の下から腹部にかけて霜降り状の斑紋がある。[茨城県涸沼産]](https://www.zukan-bouz.com/public_image/Fish/2815/Thumb630/simofurisimahaze000.jpg)


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魚貝の物知り度
★★★★
知っていたら達人級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上目硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ハゼ亜目ハゼ科チチブ属外国名
学名
Tridentiger bifasciatus Steindachner, 1881漢字・学名由来
漢字/霜降縞沙魚
由来・語源/古くはシマハゼだったものが2種に分かれたとき、頭部にある霜降斑紋がアカオビシマハゼよりも多く、また頭部全域にあるため。
シマハゼ(Tridentiger trigonocephalus (Gill, 1859))だったものを、1989年にアカオビシマハゼ(Tridentiger trigonocephalus (Gill, 1859))、シモフリシマハゼ(Tridentiger bifasciatus Steindachner, 1881)の2種に。[魚類学雑誌別冊36巻1号:100-112, figs. 1-7. シマハぜの再検討 明仁・坂本勝一]Steindachner
Franz Steindachner (フランツ・シュタインダハナー/1834-1919)、オーストリア ウイーン生まれ。魚類学・動物学者。地方名・市場名 ?
生息域
河川の河口域。汽水に生息。塩分濃度の高い海域にはいない。
北海道の太平洋・日本海〜九州南岸、瀬戸内海、有明海。
朝鮮半島全沿岸、台湾台北、福建省。生態
汽水域にいて淡水に侵入することはない。
産卵期は春〜夏。
産卵した卵は雄が守る。基本情報
古くはシマハゼで汽水域と内湾に生息するとされていた。これが汽水域にいる本種と塩分濃度の高い内湾にいるアカオビシマハゼに分かれる。琉球列島をのぞく国内の汽水域にいる。
釣りの世界ではハゼ釣りにくる困りものといったところ。チチブ属のチチブ、ヌマチチブ、本種などは同じような存在、例えば都内などで「ダボハゼ」と呼ばれる魚に当たるのかも知れない。
利用などに関しては不明だが、茨城県涸沼南岸の成田では煮つけにして食べていたという。水産基本情報
市場での評価/流通しない。
漁法/
産地/選び方
原則的に生きているもの。味わい
旬は春ではないかと思うが、秋の固体も身に張りがあった。
非常に小型なので原則的に丸のまま利用する。
鱗は細かく柔らかい。骨も柔らかい。ともに煮ても揚げても気にならない。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
『台湾 淡水及河口魚圖鑑』(高瑞鄕、周銘泰 辰星出版2011)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『日本の淡水魚』(川那部浩哉、水野信彦 編・監修 山と渓谷社)