ウシエビ

節足動物門甲殻上綱軟甲綱（エビ綱）真軟綱亜綱（エビ亜綱）エビ上目十脚目根鰓亜目クルマエビ科ウシエビ属

Penaeus monodon Fabricius,1798

漢字 牛蝦、牛海老
由来・語源 大きくなるので牛に例えた。

海水生。
［宮城県気仙沼］、東京湾以南の太平洋側。
台湾、中国南部、東南アジア、オーストラリア、アフリカなどにも棲息する。

汽水、淡水にも生息する。
成長が早い。

今、市場に出回っているクルマエビ類で量がもっとも多いのが、養殖されたウシエビ（ブラックタイガー）とバナメイ。バナメイが開発される以前は圧倒的に本種が市場を席巻していた。天然ものも量的には少ないが輸入されている。
東京湾以南の浅瀬にも生息するが、北限にあたり国産はあまり流通はしない。大きいので目立つものの国内産は非常にローカルなエビと言わざる終えない。水揚げされるのは大型がほとんどで小型が少ないのが不思議だ。
ブラックタイガーの養殖は台湾で開発され、80年代に技術革命が行われ、生産量は爆発的に増えた。この大量に養殖されたエビが、国内に大量に冷凍輸入され、国内のエビ市場に入ってきた。
当然、もともと高級だったクルマエビ類の値段は下落、手軽に庶民にも手に届くものとなった。
回転寿司のみならず天ぷら、フライ、ゆでエビとしておせちに使われるなどして人気が高い。

市場での評価 ほとんど総てが養殖で輸入されたもの。産地は台湾、東南アジア。
漁法 天然は刺し網、底曳き網
産地 高知県、静岡県、愛知県など

冷凍もので白っぽくないもの。触って身が詰まって張りのあるもの。

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『大型甲殻類図鑑Ⅰ・Ⅱ』（三宅貞祥　保育社）