ゴマテングハギモドキ(Spotted unicornfish)

Scientific Name / Naso maculatus Randall and Struhsaker, 1981

ゴマテングハギモドキの形態写真

SL50cm前後になる。アーモンド型。腹の部分を除いて黒い斑紋が散らばる。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★★

    知っていたら学者級

    ★★

    地域的、嗜好品的なもの

    ★★★★★

    究極の美味
    分類
    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ニザダイ亜目ニザダイ科テングハギ属
    外国名
    Spotted unicornfish
    学名
    Naso maculatus Randall and Struhsaker, 1981
    漢字・学名由来
    漢字 胡麻天狗剥擬
    由来・語源 不明。
    コーミン/沖縄県南城市知念漁協。『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012)
    地方名・市場名 [?]
    ニノジ
    生息域
    海水魚。岩礁域、サンゴ礁。
    伊豆諸島、小笠原諸島、火山列島、沖ノ鳥島、神奈川県横須賀、伊豆半島西岸、和歌山県白浜・串本、香川県仁尾・屋久島、琉球列島、南大東島、尖閣列島。
    幼魚/高知県柏島。
    済州島、台湾、東沙諸島、インド-太平洋(モーリシャス諸島諸島以東、イースター島をのぞく)、クリッパートン島。
    生態
    基本情報
    伊豆諸島や小笠原、九州南部などでとれる。都内ではほとんど見かけない。非常に味のよい魚だが見た目が悪いせいかも知れない。食味などの情報が広がれば高値を呼ぶ魚になること間違いなし。
    水産基本情報
    市場での評価/数回見ている。知名度はほぼゼロ。
    漁法/釣り、定置網
    産地/東京都、静岡県、沖縄県
    選び方
    触って張りのあるもの(硬く感じるもの)。地色が薄いもの。
    味わい
    旬は不明。
    鱗は皮と一体化している。皮は剥けるが、熱を通す料理ならそのまま使った方がいい。
    血合いが強い白みで、脂が層を作る。熱を通しても硬く締まらない。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    生食(刺身)、焼く(塩焼き)、煮る(塩煮、しょうゆ煮)、汁(潮汁、みそ汁)、揚げる(唐揚げ)、ソテー(バター焼き)

    ゴマテングハギの刺身 希に臭みのある個体があるものの、皮下に脂が層を作るとともに筋肉にも混在する。この脂が独特の風味を持つ。身にも濃厚なうま味があり、刺身は絶品である。内臓以外はきれいな魚で皮も剥ぎやすい、難点は血合いの色だけかも知れない。

    ニノジの皮付き塩焼きゴマテングハギモドキの塩焼き 皮はそのままにして身の方に振り塩。これをじっくりと焼き上げる。分厚くザラザラした皮目が波打ってくる。その周辺から脂がしたたり落ちる。実に魅力的な香りがたってくる。焼き上がったら箸を入れてみて欲しい。適度に繊維の身の周辺に溶け出したエキスと脂でとてもジューシー。皮下にゼラチン質のような層があるがこれが最高にうまい。

    ニノジの塩煮ゴマテングハギモドキのまーす煮 皮付き頭部に近い部分を強めの塩水で短時間で煮上げる。塩水が沸騰するとともに内臓周りについた脂肪のかたまりが溶け出してくる。この脂肪と塩水が一緒くたになり、豆腐と切り身を煮上げる。この煮汁が官能的なおいしさだし、皮下にあるゼラチン質と身を口に入れるや強いうま味が口中を満たす。一緒に煮た豆腐も食べてビックリのおいしさだ。
    ニノジの兜煮ゴマテングハギの煮つけ 兜を梨子割りにして、湯に通す。冷水に落として表面のぬめりなどを流す。これを酒・しょうゆで煮上げる。酒・砂糖・しょうゆでも、酒・みりん・しょうゆでも味つけは自分好みがいちばんいい。ザラザラした皮、へばりついた身などすべてうまし。ご飯にも合う。
    ニノジの潮汁ゴマテングハギモドキの潮汁 三枚に下ろして骨つきの方をぶつ切りにする。これを昆布だしで煮る。あくをすくいながらまずは酒、仕上げに塩味をつける。皮からうま味が出ているのではないかと思う。実に濃厚なうま味を感じる。付着した身もとても美味。
    ニノジの唐揚げゴマテングハギモドキの唐揚げ 三枚に下ろした腹側を適当に切り、片栗粉をまぶしてじっくりと揚げたもの。下味にしょうゆを使ったわけでもないのに、褐色の揚げ色がつく。揚げたてに塩とヒバーツ(香辛料はお好みで)を振る。皮下が実にジューシー。かつ身がほくほくとして、表面の香ばしさが際立つ。
    ニノジの素揚げのみそ汁ゴマテングハギモドキ素揚げのみそ汁 石垣島のウミンチュは魚の素揚げでみそ汁を作るのだという。ここでは適当に切ったものを素揚げ。少し冷まして、二番だしもしくは出しの素をといた水で煮だしてみそをとく。実に濃厚なうま味が汁にも素揚げにした身からも感じる。ご飯に合う。
    ニノジのバターソテーゴマテングハギモドキのバター焼き 皮付きの切り身に塩コショウする。これを多めの油でじっくりとソテー。火が通ったら、余分な油を捨てて、仕上げにマーガリンで風味づけする。皮目がカリット香ばしい。身に汁気が多く、しっとりと柔らかい。少し濃厚だが、うまいと思う。
    好んで食べる地域・名物料理
    加工品・名産品
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    参考文献・協力
    協力/ねこや商店(宮崎県日南市油津)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「ゴマテングハギモドキ」を使用したレシピ一覧

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