高知の路面電車、とさでんを東西南北に乗る

高知を特徴付けるのが路面電車だと思う


国内で電車が走っていないのは、徳島県だけだ。
だいたい四国でも愛媛県、香川県、高知県には電車がある。
初めてひとりで高知の街を歩いた学生のとき、路面電車を見て、徳島よりも高知の方が都会だな、と思った記憶がある。

高知の路面電車「とさでん」はいの町、伊野駅から高知市を抜けて南国市の後免駅の東西路線と、高知駅前駅から桟橋通五丁目駅の南北路線が十字に行き交う。
この東西線と南北路線は繋がっていない。
例えば伊野駅から高知駅の高知駅前駅に行くには、はりまや橋で乗り換える必要がある。

今回が初めてかも知れない、とさでん


「とさでん」に乗ったことがあるかないか、思い出せなかったので、大橋通まで歩いて、大橋通駅から、はりまや橋駅まで乗ってみた。
凄く短いのに230円もした。
降りるとき、運転手が、日付を書いた券をくれた。

他県人には意味不明な券をくれた


ついでなので南北路線に乗って高知駅前駅を目指す。
この券を持ったまま両替をしていたボクに、「この券があると料金はいらない」と乗り合わせた方が教えてくれた。
注/高知の路面電車は、例えば端数があったときおつりは出てこないので、両替が必要なのだ。
その人はICカードで降りた。
高知にもICカードがある、というのも、知らなかったけど、他県人には関係ないかも。
そう言えば、今旅では道に迷ったり、電車の行き先を尋ねたりすると、みな懇切ていねいに教えてくれたのが印象的だった。

いの町駅は当然路線の終点なのか、始点なのか


今回、東西の路線を伊野駅からはりまや橋駅まで乗ってみた。
トムとジェリーの絵にはガッカリしたが、車体はとても古そうだった。
動き出して、揺れが大きいのにビックリ、エンジン音が大きいのにもビックリした。
カーブのときの音など悲鳴のようだ。

獅子文六に、『ちんちん電車』という週刊朝日連載の随筆がある。
「ちんちん電車の好きな理由」に乗り心地のよさを挙げている。
獅子文六がこの東西の路線に乗ったらなんというだろう。

体のついていけない、不自然な電車の揺れがある


音も大きいし、揺れも大きいまま、狭い道路をずんずん走る。
道が狭いので商店が間近に見えるのは魅力的だ。
急カーブもある。
橋も渡る。
隣のご婦人が揺れた拍子にバッグを落として、さあ大変。
中からいろんなものが散らばり、運転手のあたりまでのりの佃煮の瓶らしいのが転がってく。
乗り鉄はきっと、こんなところにも感動するんだろうな。

はりまや橋駅から南北の路線に乗り換えると、途端にモダンな車両になり、かつ、乗り心地もよくなる。
本当の高知は東西路線にある、のかも。


関連コンテンツ

サイト内検索 (Google)

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。