山口県の「ちしゃなます」を岩手県産ゴマサバで

家庭料理は簡単料理でなければならない


かれこれ1年振り、眠れないド深夜に「ちしゃなます」を作った。
体が生温く、気持ち悪くて眠れない、そんなときに無性に食べたくなったのが、「ちしゃなます」なのだ。
焼いたゴマサバと「ちしゃ(サニーレタス)」、麦みそと米みその合わせ味噌なので、たぶんほぼゼロカロリーだと思う。

けだるい体に、長いこと作らなかった「ちしゃなます」がやけにおいしい。
体から熱が出て行っている、気がする。
みその塩気がぬるくけだるいのをしゃきっと立ち直らせてくれ、また深夜なのにレタス半株を大食いしたぶんビタミン補給にもなっははずだ。

岩手県産ゴマサバのたっぷり乗った脂が甘い。
山口県の中央あたちでは焼いたアユで作ると聞いたが、きっと北浦萩などで使う焼き魚はサバが多かろう、と勝手に思ったりもした。

深夜なのに長野県池田町、「大雪渓 特別純米」を正一合飲む。
こちらは名前ほど雄大でも、寒々しくもない。

岩手県産だと思うけど、ゴマサバが素晴らしい


今回のゴマサバはたぶんだけど岩手県産。
非常に脂が乗っていて、酢で締めても塩焼きにしても抜群においしかった。

サニーレタス、酢みそ、焼いたゴマサバだけ


ボクの生まれた家(徳島県美馬郡貞光町現つるぎ町)には「しゃえんじ(舎園地?)」という100坪くらいの農地があって。
「にどいも(じゃがいも)」、菜(小松菜みたいな普段使いの青菜)、ちしゃ(レタスのようなもの)を作っていたのを覚えている。
「ちしゃ」は下から摘んではバアチャンがみそと揉んで食べていた。
その「ちしゃ」を使った郷土料理、「ちしゃなます」が山口県にある。
『防長味の春夏秋冬』(貞永美沙子 マツノ書店)がボクの初見だが、木の芽を使ったり、いりこを使ったりでまあまあ手間がかかるものだった。

初めて山口県に行ったのはデジタルカメラ以前なので1990年代だが、秋吉台そばの店で、その「ちしゃなます」に出合っている。
当時、フィルムカメラだったし、料理店で料理を撮影するのは非常に勇気を要したのでメモ書きしか残っていない。
「ちしゃなます」は山口県で作られている郷土料理名だが、岡山県や広島県にも、たぶん別の名で同じようなものがある。
作り方は様々だが、要するに「ちしゃ」と酢みそで和えるだけの簡単な料理なので以後、我が家の定番料理となっている。

材料は焼いたゴマサバ、「ちしゃ」の苦みをとってような味のサニーレタス。
酢みそ(酢・砂糖・みそ)だ。

サニーレタスが魔法のように小さく縮む


すり鉢で麦みそ、砂糖、酢をする。
ここに、これでもかとサニーレタスを山盛りにして、揉む。
すぐにレタスがへなへなして小さくなる。

サニーレタスとゴマサバの塩焼きがみるみる一体化する


またレタスを山盛りにして焼いたゴマサバを加えて揉む。
少し揉むと全体がまとまってくる。


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