コラム「古今亭志ん生のまぐ茶」

中トロで茶漬け

まぐ茶、古今亭志ん生

5代目 古今亭志ん生 1890年6月5日~1973年9月21日(明治23年~昭和48年)は主に大正・昭和になって活躍した落語家。桂文楽とともに戦前戦後の落語の全盛期を気づいた。話のなかに生活臭が感じられ、本来悲惨ではあるが、それを滑稽に見せるなどした。美濃部美津子 1924年(大正13)は長女だ。
「お刺身のときは中トロばかり好んで食べてました。それもブツ切りが好きなの。」


「中トロのブツを肴に酒を飲んだときの締めは決まって“まぐ茶”でした。マグロのお茶漬けですよ。ご飯の上に残ったブツをのせて、あぶった海苔をちぎってのせて、さっとお醤油をかけて、厚いお茶を注いで出来上がり」

マグロは予め漬けにもしないで生そのまま。醤油をかけて海苔をちぎるだけの食卓で手っ取り早く作れるものだが、とてもうまい。特に酒の後にうまい。
神田生まれの志ん生から見えてくる庶民の味としての中トロが実に面白い。
『志ん生の食卓』(美濃部美津子 アスペクト 2008)


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