魚の呼び名学15 キツネウオは石垣島で高校生
まじめな高校生に見えるのか、キツネウオ
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沖縄県の食用魚は非常に多彩である。
当然、呼び名も多彩で、一次的魚名(それ自体は意味を持たない)が多いのも特徴である。
また沖縄本島、宮古、八重山で呼び名が違うということもある。
例えばハタ類などの総称である「みーばい」がつく魚はハタ類だけでも数知れずあり、たとえば「あかじんみーばい」のように種に対する呼び名がついているものもあるが、ついていないものも多い。
ウミヒゴイ属は基本的に「たかかし」と呼ぶ人が多く、アカヒメジ属まで「たかかし」である。
「みーばい」、「たかかし」は一次的魚名で、比較的分類学的に考えると科とか属内の種の呼び名でわかりやすい。
だが、まったくこれに当てはまらないものがある。
そのひとつが石垣島のキツネウオの呼び名、「こうこうせい」だ。
キツネウオはイトヨリダイ科のおいしい魚で、比較的水揚げが多いようだ。
でも、なぜ、「こうこうせい」なのか?
キツネウオの縦縞が、島内にある八重山高校の帽子のラインを思わせるからだという。
制帽の真ん中の部分、高さ数センチの部分にラインがついている、ということだろう。
沖縄本島では他の魚とともに「じゅまー」、「ずま」でしかない、のになぜか、石垣島だけは固有名詞がついている。
しかも、縦縞の魚は多いはずなのに、なぜ本種が「高校生」なのか、というのも謎だ。
キツネウオをよくよく見ると、素直な高校生に見える、からかも。
八重山高校の創立は1947年で、島民にとっては特別な意味があって、高校が出来たことに強い思いを感じたからだと思う。
呼び名を教えてくれたのが、ウミンチュの河村雄太さんだったのか、崎原さしみ店さんだったのかメモが出てこないのでわからない。
教えてくれた方に感謝!
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