シロメバル
代表的な呼び名メバル
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珍魚度・珍しさ | ★★ 少し努力すれば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水魚。沿岸の岩礁域、より内湾に多い。
青森県〜九州西岸の日本海・東シナ海、東北地方太平洋沿岸、相模湾〜三重県の太平洋沿岸、瀬戸内海、有明海。
朝鮮半島東岸。
生態
■ 卵胎生。11月前後に交尾、12月から2月に出産される。
■ 浅い岩礁域・藻場に生息。
■ 北海道から九州、朝鮮半島。
■ 仔魚期には小型の甲殻類、成魚になると小魚、エビなどをエサとする。
●メバル3種は共通。
基本情報
本州から九州の浅場にいる。いまだに流通上メバルは1種で、クロメバル、シロメバル、アカメバルは区別しない。当然本種だけの一般的評価はない。
沖合にいるウスメバルが「沖めばる」、本種など3種類が「めばる」と呼ばれていた。
古くから国内全域で煮つけ用の魚として人気があり、やや高値をつける魚である。
珍魚度 珍しい魚ではない、普通の食用魚である。ただメバル3種を見分けるのが難しい。
水産基本情報
市場での評価/メバル3種(アカメバル、シロメバル、クロメバル)は区別されない。入荷量は決して多くなくやや高値。
漁法/刺し網、定置網など
産地/
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。鰓が赤いもの。
味わい
旬は夏。冬から春は漁の最盛期で安くて手軽なのでもうひとつの旬
旬はわかりにくい。夏の魚とされていたこともあるが、必ずしもそうとは言えない気がするので、調べているところ。
鱗は細かく取りやすい。皮は薄いが強い。骨は柔らかい。
透明感のある白身で煮ると軟らかくなる。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
あまり大きくならないので丸のまま煮るのが基本。鱗をていねいに引き内臓はずぼ抜きする。これを湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。これを酒、みりん、薄口しょうゆで煮る。しょうゆ・砂糖・濃い口しょうゆ油でも、酒・しょうゆで味つけしてもいい。甘い方がご飯には合う。
きめ細やかな身質で身離れがいい。皮にもうま味があり、食べ飽きない味わいである。
水洗いして水分をよくきり振り塩をする。肝は腹に戻す。1時間以上寝かせてふたたび水分を拭き取り、じっくり焼き上げる。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
メバル竿というのがある。2メートル上の柳のように軟らかな竿である。これに胴つきの2〜3本のハリをつけ、小エビやときにドジョウ、活けのカタクチイワシ、イカナゴなどを餌に釣る。素晴らしいヒキ込みに竿は弓なりに。1匹かけて待って2匹と、連になると折れんばかりに曲がるのを耐えて総てのハリにかけるのがこの釣りの醍醐味である。
歴史・ことわざなど
■ 山形県鶴岡市で「天口ふじな」は「大きな口あけて上を向くな」という意味だという。[いな舟 山形県鶴岡市]