アラスカメヌケ

代表的な呼び名アカウオ

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SL40cmを超える。側へんしてメバル型をしていて体側に不規則な褐色の斑紋がでることができる。下顎の先が尖り、微かに垂れ下がったように見える。
下顎の先が尖り、微かに垂れ下がったように見える。
魚貝の物知り度 ★★★★
知っていたら達人級
食べ物としての重要度 ★★★★
重要
味の評価度 ★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カサゴ亜目メバル科メバル属
外国名
Pacific ocean perch, フランス/Sébaste du Pacifique, スペイン/Gallineta del Pacífico
学名
Sebastes alutus (Gilbert, 1890)
漢字・学名由来
漢字 阿拉斯加目抜 Arasukamenuke
由来・語源 目抜け類でアラスカでたくさんとれるため。
地方名・市場名
アラスカメヌケ
場所標準和名 
アカウオ[赤魚]

概要

生息域

海水魚。水深100-450mの岩礁・砂礫域。
北海道のオホーツク海・太平洋沿岸、青森県〜宮城県の太平洋沿岸。
千島列島、カムチャツカ半島〜ベーリング海・アリューシャン列島、アラスカ湾〜カリフォルニア半島中部。

生態

基本情報

1960年前後に北洋、ベーリング海、アラスカ湾で大量にとれたもの。1968年には15万トンも漁獲している。
日本の漁船で漁獲していたのが、アメリカ、ロシアなどからの輸入になり、小型なので値段も安く、漬け魚などに加工されてスーパーなどに並んでいた。現在(2018年)資源の減少から赤魚(アカウオ)は本種から大西洋産の近縁種に代わってしまっている。
今でも使われている言葉に「鯛粕(たいかす)」があるが、正体は本種。その昔はアコウダイ(目抜けも含めて)だったための「鯛」だ。
鮮度がいいと刺身にもなる魚だが、なかなか関東などではよいものが手に入らないのが残念。

鯛粕(たいかす) 1970年代後半に東京都にたくさんあった食堂での定番メニューであったのが「鯛粕(たいかす)」だ。この場合の「鯛」は古くはアコウダイで作っていたことによるのではないか? 要するにアコウダイの「鯛」である。安かったアコウダイが高級魚になり、本種が使われるようになっても「鯛粕」という言葉が残った。スーパーなどに今も同じ加工品が並んでいるが今は大西洋に生息するタイセイヨウアカウオとともに「赤魚の粕漬け」となっていることが多い。タイセイヨウアカウオと比べると高価で味がいい。

水産基本情報

市場での評価 冷凍輸入されたものがほとんどで、鮮魚での入荷はほとんどない。希に鮮魚でも入荷してくるが認知度が低く安い。
漁法 底曳き網、刺し網、延縄
主な産地 国内では北海道、青森県、アメリカ、ロシアなど輸入ものの方が多い。

選び方・食べ方・その他

選び方

主に加工品。
触って張りのあるもの。赤く鮮やかなもの。

味わい

鮮魚の旬は秋から春ではないかと思う
鱗は小さく薄く取りやすい。皮はしっかりとして強い。骨は硬くない。
透明感のある白身で熱を通すと硬く締まる。

栄養

寄生虫

食べ方・料理法・作り方

アラスカメヌケの料理法・調理法・食べ方/煮る(煮つけ)、焼く(みそ漬け、粕漬け、幽庵焼き、塩焼き)
アラスカメヌケの煮つけ 冷凍でもおいしいいが鮮魚で作った方がいい。切り身にして一度通し、冷水に落として鱗などを取る。よく水分を切り、しょうゆ、酒、みりん、少量の砂糖の味つけで煮上げる。根菜類と合わせるといい。


アラスカメヌケの西京漬け 単に塩焼きにするとうま味に欠けるところがあるが、漬け魚にすると見違えるほどおいしくなる。みそ漬け(西京みそ、麦みそなどなんでもいい)、粕漬けなどお好みで。ここでは西京みそにみりんを加えた地に1日以上つけ込んだもの。
アラスカメヌケの塩焼き 三枚に下ろして振り塩をして1日以上寝かせる。これをじっくりと焼き上げる。水分が多いので少し硬く締まるが、味はいい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

主に漬け魚に加工される。少ないながら冷凍ものも出回り、干ものも作られている。
赤魚の粕漬け 多くが漬け魚になるが、もっとも多いのが「酒粕漬け」。非常に多くの製品が出回っている。単に焼くと硬く締まり、味わいに欠けるところを酒粕の風味が補う。関東などでは古くから食堂などで多用されてきた。
赤魚のみそ漬け 基本的に漬け魚に加工されるが、酒粕に次いで多いのがみそ漬け。産地には様々な工夫が見られ、比較的ハズレのない優れた加工品である。冷凍できるので常備してもいいかも知れない。

釣り情報

歴史・ことわざなど

アカウオ 最も早くから「あかうお」として流通した魚。阿部(1970)は「新顔の魚」で本種の和名を「アカウオ」としたが、既に本種に対しては上野(1965)や岡田・小林(1968)などによりアラスカメヌケという和名が使用されていた。