アラスカメヌケ
代表的な呼び名アカウオ
アラスカメヌケの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水魚。水深100-450mの岩礁・砂礫域。
北海道のオホーツク海・太平洋沿岸、青森県〜宮城県の太平洋沿岸。
千島列島、カムチャツカ半島〜ベーリング海・アリューシャン列島、アラスカ湾〜カリフォルニア半島中部。
生態
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基本情報
1960年前後に北洋、ベーリング海、アラスカ湾で大量にとれたもの。1968年には15万トンも漁獲している。
日本の漁船で漁獲していたのが、アメリカ、ロシアなどからの輸入になり、小型なので値段も安く、漬け魚などに加工されてスーパーなどに並んでいた。現在(2018年)資源の減少から赤魚(アカウオ)は本種から大西洋産の近縁種に代わってしまっている。
今でも使われている言葉に「鯛粕(たいかす)」があるが、正体は本種。その昔はアコウダイ(目抜けも含めて)だったための「鯛」だ。
鮮度がいいと刺身にもなる魚だが、なかなか関東などではよいものが手に入らないのが残念。
鯛粕(たいかす) 1970年代後半に東京都にたくさんあった食堂での定番メニューであったのが「鯛粕(たいかす)」だ。この場合の「鯛」は古くはアコウダイで作っていたことによるのではないか? 要するにアコウダイの「鯛」である。安かったアコウダイが高級魚になり、本種が使われるようになっても「鯛粕」という言葉が残った。スーパーなどに今も同じ加工品が並んでいるが今は大西洋に生息するタイセイヨウアカウオとともに「赤魚の粕漬け」となっていることが多い。タイセイヨウアカウオと比べると高価で味がいい。
日本の漁船で漁獲していたのが、アメリカ、ロシアなどからの輸入になり、小型なので値段も安く、漬け魚などに加工されてスーパーなどに並んでいた。現在(2018年)資源の減少から赤魚(アカウオ)は本種から大西洋産の近縁種に代わってしまっている。
今でも使われている言葉に「鯛粕(たいかす)」があるが、正体は本種。その昔はアコウダイ(目抜けも含めて)だったための「鯛」だ。
鮮度がいいと刺身にもなる魚だが、なかなか関東などではよいものが手に入らないのが残念。
水産基本情報
市場での評価 冷凍輸入されたものがほとんどで、鮮魚での入荷はほとんどない。希に鮮魚でも入荷してくるが認知度が低く安い。
漁法 底曳き網、刺し網、延縄
主な産地 国内では北海道、青森県、アメリカ、ロシアなど輸入ものの方が多い。
選び方・食べ方・その他
選び方
主に加工品。
触って張りのあるもの。赤く鮮やかなもの。
味わい
鮮魚の旬は秋から春ではないかと思う
鱗は小さく薄く取りやすい。皮はしっかりとして強い。骨は硬くない。
透明感のある白身で熱を通すと硬く締まる。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
アラスカメヌケの料理法・調理法・食べ方/煮る(煮つけ)、焼く(みそ漬け、粕漬け、幽庵焼き、塩焼き)
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
主に漬け魚に加工される。少ないながら冷凍ものも出回り、干ものも作られている。
釣り情報
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歴史・ことわざなど
アカウオ 最も早くから「あかうお」として流通した魚。阿部(1970)は「新顔の魚」で本種の和名を「アカウオ」としたが、既に本種に対しては上野(1965)や岡田・小林(1968)などによりアラスカメヌケという和名が使用されていた。