202507/17掲載

銭州のクサヤモロ塩焼きと野菜のサラダ

皿に盛ったときの所要時間は4分40秒なり


冷凍保存しておいたクサヤモロ(魚はなんでもいい)の塩焼きと、四葉きゅうり(すうようきゅうり)、トマトがありました。
5分以内に食べられるものを、と作ったのが市販のドレッシングで和えただけのサラダだ。

余談になるが、ボクはある系統の人間とは数秒で仲良くなれる。
あまり幸せな出会い(そんなに深刻ではない)ではなかったが、近所の家族と会うたびに長話をする仲になっている。
その5人家族がモーレツ忙しい。
夫婦が同じ職業でもあるので、今現在のように子供の病気が大流行(何が流行っているのかはわからない)しているときなど、端から見ても地獄のようだ。
一家は魚をまったく食べない。
「どうしたら子供が魚を食べるかな?」と聞かれたので近所のスーパーで塩蔵サバの特売をしていること、それを使ったサラダの作り方を教えた、それが今回の料理だ。
手順は、焼く(この状態で保存する)、切る、混ぜ合わせる、ドレッシングを加える、の4つでしかなく、コツなどない。
忙しいときなど10分で作る料理を5分で作る、ことを目指すべきだが、これなどもっと時短できる。
アレンジもきく。

回遊性の魚はうま味が豊かだし、ほどよく繊維質である。
ほぐした身と四葉きゅうりの歯触りがいい感じである。
そしてトマトの全体をまとめる感。
近所の居酒屋が使っているという、優れもののドレッシングは魔法の調味料である。

野菜は冷蔵庫にあるものなんでも、クサヤモロでなくても結構毛だらけ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが銭州でクサヤモロをいっぱい釣ってきた。
1尾くらいいなくなってもいいだろう、と思って失敬してきた。ごめんね。
以上は前にも書いた。
使い切れなかったものを塩焼きにして冷凍保存する。

材料は先にも書いたが、四葉きゅうりとトマト、冷凍しておいたクサヤモロの塩焼きだけだ。
念のために海水魚は切り身にて振り塩をする。
1時間以上おいてからじっくり焼き上げる。

切るのと混ぜ合わせるだけの料理で火は使わない


塩焼きは凍ったままほぐす(我が家の冷蔵庫には柔らかく冷凍する機能がある)、四葉きゅうり、トマトは適当に切る。
これを混ぜ合わせる。

問題はプラスチックだけど、市販のドレッシングって優れていると思う


全部一緒にしてドレッシング(これもいろんな種類がある)をかけて和えるだけだ。
5分かかると思ったのに、皿に盛った時点で20秒ほどあまった。
料理は簡単がいちばん簡単で優れているのだ。

おいしいクサヤモロは世界中にいる


クサヤモロは世界中の熱帯域、温帯域を回遊している。国内では本州以南にいるが、本州では相模湾以南に多い。この大型で作るのが「くさや」である。
「くさや」の代表的な原料なので、この標準和名となる。
日本各地で主に干ものとなっている。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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