202507/16掲載

江ノ浦沖マイワシで丸干しでスパゲッティ

丸干しなので和&イタリアンな料理だ


にんにくをぎょうさん入れたので、口に入れる前から、にんにく甘く感じる。
時差をつけてマイワシの濃厚なうま味が襲い来る。
このうま味はオリーブオイルと一緒くたになったおいしさで、スパゲッティとくんつほぐれつ口の中で混合して、セモリナ粉の風味と食感、マイワシのおいしさなどでブラックホールの中のようになる。
刻んだバジルは異次元の風味というか、そこだけおいしさの離れ小島のようである。
刻んだマイワシの丸干しが素揚げになり、じゃり、かりっとして非常にうまい。
そんじょそこいらのイタリアンに負けてたまるかよ、って味である。

自宅で作った丸干しの方が市販よりも上だったりする


さて、神奈川県小田原市、小田原魚市場、小田原江ノ浦沖、江の安漁場日渉丸、ワタルさんに体長12cm〜15cmのマイワシを分けてもらった。これで丸干しを作った。
ここまでは前回も書いた。

最近安くなったスイートバジルは写真の3倍くらい使った


小分けにして冷凍保存したので、いろんな料理に使っている。
和だけでは退屈なので、たまにはイタリアンにする。
といっても単なるパスタ料理でしかない。
面倒なことはやらない主義なので、パパパットなイタリアンを作る。
所要時間はゆで時間と同じ、9分である。
だめになりそうなバジル(最近滅法安いのでついつい手が出る)と丸干しのみ。

丸干しは頭部を取り、ワタを取る。
ワタをどれくらい残すかはお好みで。
たっぷり残すと濃厚な味になる。
この日はトビウオ地獄真っ只中だったのでワタは少なめ。
鷹の爪とにんにく(チューブです)、オリーブオイル。

火をつける前にうま味を出したいものを入れて置く


スパゲッティをゆで始める。
オリーブオイルたっぷりのフライパンに、刻んだ丸干し、鷹の爪を入れて火をつける。

とにもかくにもカリッとするまでソテーする


丸干しはかりかりにソテーする。鷹の爪は焦げない内に取り出す。
下ろしにんにくを加える。
ゆで上がりの時間になったら刻んだ大量のバジルを加え、ゆで上がりのスパゲッティを入れて和える。

小振りなマイワシは丸干しに最適


マイワシは北海道〜九州までの沿岸域を群れを作って回遊している。
韓国や台湾、オホーツク海にもいるが、日本周辺に多い。
典型的な多獲性魚で、日本の伝統食や水産業を支え続けている。
丸干しの作り方などはコラムまで。

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マイワシのサムネイル写真
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