キタムラサキウニ
代表的な呼び名ムラサキウニ
キタムラサキウニの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★★ 一般的(流通量は普通) |
味の評価度 | ★★★★★ 究極の美味 |
概要
生息域
海水生。
太平洋側ではえりも岬から相模湾まで、北海道日本海沿岸から対馬沿岸。
サハリン南部から朝鮮半島。
生態
■ アリストートル氏提灯と呼ぶ5個の石灰質の歯が合わさった器官で岩上の植物(藻)などを削り取って食べている。
■ 雌雄異体(しゆういたい 雄、雌にわかれる)。
■ 寿命14年から15年。
■ 食用になるのは生殖腺(雄は精巣、雌は卵巣)。
■ 潮間帯から水深180メートルの岩礁域、石などの周り。
■ 生殖層がもっとも膨らむのは夏、秋には産卵する。
基本情報
エゾバフンウニとともに国産ウニのほとんどを占めているもの。
北海道という一大産地に東北太平洋側などでとれている。
生殖巣の色合いからエゾバフンウニが赤と呼ばれるのに対して「白」という。
ほとんどが剥き身生での出荷で、缶詰、蒸しての出荷もある。
また福島県などでは貝焼きが有名。
水産基本情報
市場での評価 エゾバフンウニとともにむき身、活けともに入荷量が安定して多い。高値で安定。
漁法 船からの手網すくい、潜水漁
主な産地(ウニ類として) 北海道、岩手県、青森県
選び方・食べ方・その他
選び方
活けは膨らみが感じられるもの。剥きは厚みがあり、表面の粒子がくっきり見えるもの。
味わい
旬は春から夏。
剥き身は黄色味がかる。
旨み甘みがほどよく強い。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
キタムラサキウニの食べ方・レシピ・料理法/生食(うにご飯、刺身)、オムレツ、パスタ、汁(吸いもの)
好んで食べる地域・名物料理
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吸いもの キタムラサキウニのむき身、マツモ、メカブの入った吸いもの。岩手県ならではのものではないかと思う。汁にもウニの風味が感じられて実に美味。[喜多八食堂 岩手県久慈市] いちご煮 ウニのむき身とエゾアワビの切り身を湯に入れて塩、酒で味つけしたもの。岩手県北部八戸などで作られている。「いちご」はウニのむき身が野いちごのように見えるからだとされている。思った以上に汁が味わい深く、ウニとアワビが同等の主役といったもの。 うに丼 青森県八戸の食堂で食べたものを再現。単に「うに丼」をお願いすると卵とじにしたものが出てきた。卵との相性が抜群によくて絶品であった。
加工品・名産品
生ウニ(ワンカップのガラス瓶)●ミョウバンを使わず、塩水につけている。[青森県むつ市]
貝焼き 福島県いわき市などで作られている。生殖巣をホッキガイ(ウバガイ)の貝殻につめて蒸し焼きにしたもの。[百ちゃん魚店 福島県いわき市] 焼うに アワビの貝殻にウニのむき身を詰め込んで蒸し焼きにしたもの。岩手県ではアワビにつめて作るのが定番。[宏八屋 岩手県九戸郡洋野町種市] 生ウニ(牛乳瓶) 岩手県〜宮城県にかけて。ミョウバンを使っていない。剥きたてのウニの味がつまっているといったものでうまい。[ふれあい産直ショップ 花野果 岩手県久慈市]
釣り情報
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歴史・ことわざなど
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