たんとバジルがあるので ホッキのパスタ・バジル・バジル

「ほっき（ウバガイ）」とスパゲッティーニを合わせたパスタにスイートバジルをどばどば入れたら、最初に入れたのがどんどん萎れたので、そこにたんと追いバジルをしてみた。
いっぱい入れても見た目は、バジルいっぱいって感じが出ないけど、甘い香りがぷんぷんする。
口に入れたらバジルの香りがもっともっとする。
そんなに好きな香りじゃなかったのに、安いのでさんざん料理に使っていたら、いつの間にか好きになっていた。やはりハーブ類は中途半端に使ってもわからない。うんといっぱい使ってこそだ。
大量に使ったオリーブオイルに、追いエキストラバージンオイルまでしている。
バジルの香り高く、生のオリーブオイルの香りも高いって素晴らしいとしかいいようがない。
忘れちゃならない、主役のホッキの豊かな甘味・うま味と、その味を染みこませた細目のパスタだって素晴らしいのである。
ボクはまるでパヴァロッティのように、もちろん歌えないけど、せめてイタリア人のようにパスタを食らう。
熱くて体調不良気味なのでワインはやめて、凍頂烏龍茶で健やかな昼ご飯だ。

八王子綜合卸売センター、八百角でスイートバジルが安く売られていた。たっぷり買い込んで来て、駅まで打ち合わせに出た。
打ち合わせ相手が若くてきれいだと浮き浮きするのは、悪いことではないが、ついつい日程あわせまでして出掛けてしまうワシは、もう、人生も終わり頃なのである。
このショートヘアの女性が入ってきたとき、さっきと同じ香りがした。
まさか、と思ったら、土産にまたバジルをいただく。
おまんじゅうとバジルって変だぜ、と言いたかったけどやめた。
若くてきれいな女子が育てたというバジルをいただくなんて、うれしくてこまっちゃうな♪

さて、帰宅後、冷凍しておいたウバガイの足を室温でもどす。
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でアニキになっていたやつをまとめ買いしたものである。
食べよい大きさに切っておく。
スパゲッティーニをゆで始める。
９分なので、その間に多めのピュアオリーブオイルににんにく、青唐辛子で香りづけ。
唐辛子を取り出して、ウバガイの足を弱火でじわじわソテー。
そこに茹で上がったスパゲッティーニと大量のバジルを放り込んで和える。
器に盛り、追いエキストラバージンオイルをし、これまた追いバジルをする。
いつもながらに、ボクの料理は、だれにでも簡単に作れるところが取り得だ。