高知市の迷路で見つけた食堂で昼酒
路地裏に普通の食堂を発見。吸い込まれる
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高知市高知城内で仕事をして、建物から出て振り向いたらそこにあったのが高知県立文学館だった。
有川ひろ様とか志水辰夫様とかは高知生まれだし、阪田寛夫だって旧制高知高校なのだ。
時間が出来たら見たいものがたくさんある、と思って高知城内を後にする。
さて、翌日、いの町から電車に乗り、高知市大橋通駅で降りて高知城内高知県立文学館の方向に歩き出した。
曲がり角に来たら全部曲がるのがボクの無駄歩きだけど、「ひろめ市場」の前を通りそうになり避ける意味で直進する。
行き止まりかも知れないと思って、曲がったところに、いかにもボク好みという食堂があった。
建物が古く、紺暖簾がいい感じだ。
そんなに腹が減っているわけではないが、体に熱気がたまりすぎていた。
冷たいビールを飲んで体を冷やしたい、と暖簾をくぐる。
おでん鍋を見ると興奮するのはボクだけだろうか
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店に踏み入れると床ではなく、たたきといった感じである。
木造建築のよさは隙間にあるのだけど、この店にはあの忌まわしい密閉感がないのがいい。
おでんの鍋があるのが四国らしくていい。
外向きの棚と冷蔵庫におかずが並んでいる。
食べたばかりなのに、がぜん腹がへってきた。
阪田寛夫じゃないけれど「お腹と背中がくっつくぞ」とまではいかないが。
食事したばかりなのに、こんなに食べていいのか
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おでん鍋から平天に卵、牛すじをとり、冷蔵庫からタチウオの刺身を選んだ。
ほどよく冷えた瓶ビールがやけにうまい。
最近、巷のビールは冷やしすぎだと思うが、ここのはちょうどいい。
年間合わせてもほんのちょっぴりしかない、無為な時間が流れていく。
無為っていい、なー。
厚揚げにすべきか、平天にすべきか、迷った末の平天が正解だった。
非常にうまし。
卵も牛すじも最高だ。
個人的には小振りのタチウオの皮付きが好きなので、冷蔵庫でぎらぎらしているのを見て、ついつい手が伸びた。
タチウオの味は皮にありだけど、大きな個体の皮は硬すぎていけない。
醤油は刺身醤油で甘めなのが高知らしい。
四角豆腐のようだし、懐かしいし
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ビールは残り三分の一、もう一品お願いしたいけど、決まらない。
迷ったら豆腐がいちばん無難である。
こちらはなんとなくだけど真四角の昔ながらの豆腐とみた。
四国で長方形の豆腐を見るとがっかりする。
へその部分はなかったけど、懐かしい味がした。
使っている器に気が抜ける思いがするが、実はボク好みで欲しくなる。
「ちゅうにち」もあったけえど、中華そばで〆る
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〆は「ちゅうにち」にすべきか、「中華そば」にすべきか、迷った末に「中華そば」にする。
「ちゅうにち(中日)」は昔、赤岡(現香南市)というところで食べた。
同じようなものは石川県にもある。
中華麺のスープにうどん・そばのかけつゆというものだけど、ボクにはおいしいとは思えない。
お願いした、「中華そば」は麺が細すぎるけど、高知県ならではの「すまき(蒲鉾)」が乗っていて、あっさりしたスープとボク好みだった。
中華そばの丼が非常に使い込んでいるようで模様がすり減っている。
外観からしても、創業は古そうである。
猪突猛進過呼吸のボクが、まさか旅先で昼酒をやり、大食いするなんて、人生不可解だ。
