70cm SL 前後になる。尾鰭に銀白色の放射状線がない。
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魚貝の物知り度
★★
これは常識食べ物としての重要度
★★★★
重要味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正真骨下区原棘鰭上目サケ目サケ亜目サケ科サケ属外国名
学名
Oncorhynchus nerka (Walbaum, 1792)漢字・学名由来
漢字 紅鮭 Bnizake
由来 身の色合いが紅色であるから。
『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938)では標準和名はベニマスであった。
『魚類の形態と検索』(松原喜代松 岩崎書店 1955)には「ベニザケ(ベニマス)」でベニザケに移行しようとしている。田中茂穂は〈一般にベニマス、ベニザケと云う〉。この変化の理由はわかりにくい。地方名・市場名 ?
生息域
淡水→海水→淡水[サーモンタイプ]。陸封化したものをヒメマスという。
北緯40度、エトロフ島、カリフォルニア以北に棲息。太平洋北部、ベーリング海、オホーツク海を回遊する。日本の河川には遡上しない。成魚は岩手県、青森県、北海道などで揚がる。
[北海道、宮城県気仙沼]生態
生まれてから2年から3年湖などで暮らして春に海に下る。
3年から8年で成熟して母川回帰する。産卵期は10月。
陸封型をヒメマスという。基本情報
日本の漁業水域ではほとんど水揚げがない。
主に北洋、アラスカ(アメリカ)、カナダなどから輸入されるもの。
アメリカなどでももっとも人気の高いもので、国内でも高級なものとなっている。
養殖は確立されておらず、総て天然。
赤味の強い、紅塩鮭は高級。
またスモークサーモンなどに加工される。
北海道の湖などに生息するヒメマスはベニザケの陸風型。水産基本情報
市場での評価 主にアラスカ、ロシアなどから冷凍輸入されている。鮮魚は北海道、ときにカナダなどから入荷してくる。卸値キロあたり2000円を超える高価なもの。塩ザケとしてももっとも値段が高い。
漁法 巻き網、刺し網、トローリング
主な産地 アラスカ(アメリカ)、ロシア、カナダ
総て天然。選び方
切り身で赤味が鮮やかなもの。表面がへこんでいないもの。味わい
栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
ベニザケの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身・ルイベ、カルパッチョ)、焼く(塩焼き)、ソテー(ムニエル)、汁(みそ汁)、コンフィ好んで食べる地域・名物料理
日本全国加工品・名産品
釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/『まるとみ 渡辺水産』 北海道紋別市
『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)