
体長50cmを超える。体側に黒い斑文が散らばり、体側中央に縦に赤い筋が走る。
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魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★ 知っていたら達人級 |
★★★★ 重要 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正真骨下区原棘鰭上目サケ亜目サケ科サケ属
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外国名 |
Salmon trout
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学名 |
Oncorhynchus mykiss (Walbaum)
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漢字・学名由来 |
なし
由来・語源 サーモン(降海型)とトラウト(陸封型)を掛け合わせたものという意味。 |
地方名・市場名 [?] |
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生息域 |
[サーモンタイプ]。
人工的に作り出したニジマスの品種。 |
生態 |
人工的に作り出したニジマスの品種。 |
基本情報 |
単にトラウトとも。
ニジマスを海で養殖したもの。
もともと身色、味のいいニジマスを人工的に養殖用に改良したもの。
成熟しないため、出荷調整が出来る。
国内でも養殖されているが、最大の生産地はチリ。
海面養殖サケの主役の座をギンザケから奪う勢いがある。
生食の他に塩ザケ、酢じめなどの加工品としても大活躍している。 |
水産基本情報 |
市場での評価 ヘッドレス、フィレなど市場で見ない日はない。塩ザケにもなっており、生食用とともに重要。
養殖 チリ、ノルウェー、フィンランド
チリなどからの輸入が増えてきている |
選び方 |
品質は一定している。フィレとしてくぼんでいたり変色したものは避ける |
味わい |
美しい身色から刺身などになることが多い。
値段から塩ザケにも切り身にも盛んに加工されている。 |
栄養 |
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寄生虫 |
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食べ方・料理法・作り方 |
調理法
刺身(カルパッチョ、スモークサーモン)、焼く(塩焼き、幽庵焼きなど)、ソテー(ムニエル、ポワレ、バター焼き)、フライ
 サーモントラウトの刺身
刺身
美しい身色から刺身にして絶品。脂がのっているので現代人の嗜好に合っている。
塩焼き 脂があるので美味。焼いても硬くならずジューシーである。
ソテー 粉をまぶしてムニエルにしてもいいし、皮目を香ばしくソテーしてポワレにしてもうまい。  サーモントラウトのフライ
サーモントラウトのフライ
パン粉をつけて揚げると中はふんわりと軟らかくジューシーになり、身に甘みがある。 |
好んで食べる地域・名物料理 |
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加工品・名産品 |
ますのすし コンビニや富山県の郷土料理に原材料として使われている。
塩ザケ サーモントラウトは生でも加工品としても重要。
漬け魚 粕漬け、味噌漬けなど種類は多様。
スモークサーモン スーパーなどでも定番的なものとなっている。
たたき 表面をあぶってたもの。生食用。
サーモンフレーク缶詰  サーモントラウトのスモークサーモン
スモークサーモン
チリ産の養殖ものをスモークしたもの。現在、スモークサーモンの原料としてはもっとも一般的なものとなっている。[王子サーモン 北海道苫小牧市]  サーモントラウトの缶詰
サケフレーク缶詰
サーモントラウトのほぐし身の缶詰。[俵缶詰 千葉県銚子市]  サーモントラウトの西京漬け
サーモントラウト西京漬け
皮月の切り身を西京味噌(白みそ)に漬け込んだもの。最近よく見かける。[日本水産 東京都千代田区] 糀漬け 「サーモン」ということで売られている。富山県は糀を多用する地域である。糀に漬けてそのまま生で食べるものと、焼くものとがるが、これは後者。自然な甘味があっておいしい。[三和食品 富山県南砺市] |
釣り情報 |
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歴史・ことわざ・雑学など |
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■本種はアメリカワシントン州立大学のドナルドソン博士が作り出したニジマスの改良種を、海で養殖することで、さらに品種改良したもの。すなわちドナルドソンニジマスのメスとスチールヘッド(海に下る状態のニジマス)のオスをかけ合わせて海で飼育できる世代を作り出したもの。種としてはニジマスそのもの。市場での呼び名は「トラウトサーモン」「サーモントラウト」「トラウト」などである。
■ 海でのサケ養殖・生産量は今では天然ものをしのぎそうな勢いで増大している。その代表的なものがギンザケ、アトランティックサーモン(タイセイヨウサケ)、そして本種である。
■3種にも明らかな序列があり、いちばん高価なのは主に生食用のアトランティックサーモン、次に生食用、加工用を兼ねる本種、そしてギンザケは加工用になることが多いようで、やや値が落ちる。すなわち3種のなかではギンザケがいちばん入荷量が多いものであった。このギンザケの生産量が伸び悩み少なくなってきているのに対して、本種の生産量は順調に伸びてきている。これは3倍体であるために成熟せずに出荷調整が可能である。またギンザケよりも成長が早いなどの理由があるようだ。 |
参考文献・協力 |
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