200mm SL 前後になる。螺層、水管に黒い筋のあるものとないものがある。縦張肋上に螺層に1、体層には3本の長い棘と、その間に短い棘がある。水管には6-8の長い一次棘と短い間棘がある。
アッキガイの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
-
珍魚度・珍しさ
★★★
がんばって探せば手に入る魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★★
非常に美味
分類
動物門軟体動物門腹足綱前鰓亜綱新生腹足上目新腹足目アッキガイ超科アッキガイ科アッキガイ亜科アッキガイ属外国名
学名
Murex (Murex) troscheli Lischke, 1868漢字・学名由来
漢字 悪鬼貝 Akkigai
由来・語源 「六百介品』(1804〜1829)より。無数の棘が鬼を思わせるため。六百介品
江戸時代に作られた彩色図譜。600種ほどの貝類を漢名、和名で紹介したもの。著者不明。
Lischke
Carl Emil Lischke (1813-1886) ドイツの貝類学、軟体類学者。『Japanische Meeres-Conchylien』を出版。日本の貝類を研究する。地方名・市場名 ?
生息域
海水性。水深6〜200メートルの砂泥地。
房総半島以南。生態
ー基本情報
比較的暖かい海域の砂地などにいる肉食系の貝。一般的には食用ではなく貝の収集の対象。貝の収集家必須の貝だともいえるだろう。
刺網。底曳き網などではやっかいな存在で廃棄される。味のいい貝なので少々もったいない。
珍魚度/珍しさ 珍しい貝ではないが、やや深場にいるために網漁などにかかったものしか手に入らない。たまたま水揚げされたものを手に入れるしかない。水産基本情報
市場での評価/競りにかかっているのは鹿児島県鹿児島市だけ。一定の評価はない。
漁法/底曳き網
産地/鹿児島選び方
原則として生きているもの。味わい
旬は不明。
貝殻は硬く棘立つので処理は大変。筋肉を取り出すのは比較的たやすい。
足は食感がよく嫌みのない味。栄養
ー危険性など
不明。食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/タカスイ(鹿児島県)
『日本近海産貝類図鑑 第二版』(奥谷喬司編著 東海大学出版局 20170130)、『日本及び周辺地域産軟体動物総目録』(肥後俊一、後藤芳央 エル貝類出版局)