ブリの塩焼きにソースはいかに
塩焼きにソースをかけていた徳島県貞光の頃
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福井県のチビ太くんがスズキのムニエルにソースをかけているのを見て、懐かしいなと思った。
まだ小学生のとき、父はなんにでも醤油をかける人だった。
当時、徳島県の山間の町にムニエルなんてハイカラなものはなく、せいぜい塩焼きくらい、しかも魚は「はまち(40〜50㎝ほどのブリ)」しかなかったが、それにも父は醤油をかけていた。
それに習ってボクも醤油をかけていたら、家族がソースをかけているではないか、子供にとって魅力のないおかずだった、のがソースをかけるようになり、塩焼きにはソースになる。
考えてみると最近、ムニエルも塩焼きも、面白みのない食べ方をしすぎている気がしてきた。
魚はもっと自由に楽しく食べるべし、なのに「月並み」という沼にどっぷりはまっている。
ボクってダメだなと反省して、久しぶりのソース食いをしてみる。
今回、近所のスーパーにスズキがなかったので、北海道産ブリの切り身を買って来た。
弱塩で塩焼きにして、醤油とソース(ウスターソースがなかったので徳島県のヒカリ中濃ソース)をかけてみた。
北海道産ブリはこれから10月にかけて脂がのるので、塩焼きでも十二分にうまいが、醤油にすだちで若干変化がついて、なにもなし、よりもいい気がする。
そしてソースだけれど、今のボクにはダメだった。
魚と言えば「はまち」しかなかった山奥の町だったので、「はまちの塩焼き」は贅沢なものだったはず、それにソースをかけているのを見て父はどう思っていたのだろう。
