スポットプラウン

Scientific Name / Pandalus platyceros Brandt, 1851

スポットプラウンの形態写真

30cm以上になる。額角が長く、脚には褐色の帯が走る。頭胸甲(甲)には白い筋状の斑紋がある。腹部第1節、第6節に白と褐色のドット模様がある。
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30cm以上になる。額角が長く、脚には褐色の帯が走る。頭胸甲(甲)には白い筋状の斑紋がある。腹部第1節、第6節に白と褐色のドット模様がある。頭胸甲(甲)には白い筋状の斑紋がある。
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★★
      一般的(流通量は普通)
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目コエビ下目タラバエビ科タラバエビ属

    外国名

    学名

    Pandalus platyceros Brandt, 1851

    漢字・学名由来

    漢字/なし
    由来・語源/Spot prawn, Spot shrimpは体に白点があるため。
    流通上はボタンエビ。

    地方名・市場名

    ボタンエビ
    場所回転寿司など 

    生息域

    海水生。
    北海道。
    北米大陸太平洋側、アラスカ〜ブリティッシュコロンビア。

    生態

    基本情報

    多くがカナダなどから冷凍輸入されている。80g前後で非常に大型になり、タラバエビ属のトヤマエビと同等の価値を持つ。冷凍流通ではもっとも高価である。
    本種も流通上ではボタンエビと呼ばれていて、高級なすしネタとして一般化している。
    また料理店などでも使われることが多いが、地方の高級旅館などで地魚盛り合わせに彩りとして用いられることが多い。高価だから許されると考えているのだろうけど、地魚に冷凍エビには違和感を感じる。

    水産基本情報

    市場での評価 冷凍タラバエビ属では高価なもの。大きいので高値で安定している。
    漁法 カゴ漁
    産地 カナダ

    選び方

    冷凍焼けしていないもの。乾燥していないもの。

    味わい

    冷凍ものなので旬は不明。
    タラバエビ属では非常に大型になる種。
    殻は柔らかく、やや水分が多い。
    熱を通してもあまり縮まない。ただクルマエビ科のように筋繊維が発達していないので、熱を通すとぼろっとした食感になる。
    基本的に生で食べておいしい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    スポットプラウンの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身)、煮る(煮つけ、アヒージョ)、揚げる(天ぷら)、焼く(塩焼き)

    スポットエビの刺身 頭部を残すか、残さないかは微妙だ。店舗なら残した方が見栄えがいい。みそなどが好きなら残して置くといい。また頭部を軽く焼いて添えてもいいだろう。食感はトヤマエビに近く、ほどよい硬さがある。甘味も強く、非常においしい。冷凍エビとしてはトヤマエビと双璧かも。


    スポットエビの天ぷら 焼くと身が痩せるので、油分を使ってみた。殻を剥き、小麦粉をまぶす。衣をからめて高温で短時間揚げる。油を使っているのであまり身は痩せないものの、食感が悪く、甘味も少ない。
    スポットエビの塩焼き そのまま振り塩をして強火で焼き上げる。甘エビ(ホッコクアカエビ)などと比べて焼いても強く身痩せしないものの、食べではない。甘味は少し強くなる。みそは焼くことで濃厚な味になる。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『商用魚介名ハンドブック』(日本水産物貿易協会編 成山堂)
  • 主食材として「スポットプラウン」を使用したレシピ一覧

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