オニハタタテダイ

Scientific Name / Heniochus monoceros Allen & Erdmann, 1831

オニハタタテダイの形態写真

体長25cm前後になる。[写真は23.5cm]。側線は尾鰭起部まで伸びる。背鰭第4棘が長い。黒い横縞が3、頭部のものは背鰭起部から下顎まで。目の前方に強い棘が2、上方にも棘が1ある。

    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度


      食用として認知されていない
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目チョウチョウウオ科ハタタテダイ属

    外国名

    学名

    Heniochus monoceros Allen & Erdmann, 1831

    漢字・学名由来

    漢字 鬼旗立鯛、鬼旗立鯛
    由来・語源 頭部に2本の棘を持っているのが鬼を思わせるため。「ハタタテダイ」は神奈川県江ノ島での呼び名。第四背鰭棘の先が幟(旗)のように伸びているため。
    目の前方の棘が鬼の角を思わせる。

    地方名・市場名

    マラウイカビッチャ
    場所沖縄県伊良部島 参考『魚名からみる自然認識:沖縄・伊良部島の素潜り漁師の事例から』(高橋そよ 2014年03) 
    カーサー
    場所沖縄県南城市知念漁協 備考他のハタタテダイとともに。 参考『美ら海市場図鑑 知念市場の魚たち』(三浦信男 ぬにふぁ星 2012) 

    生息域

    海水魚。岩礁域、サンゴ礁域。
    八丈島、小笠原諸島、硫黄島、南硫黄島、和歌山県串本、高知県柏島、錦江湾湾口、屋久島、琉球列島、南大東島、尖閣諸島。
    幼魚は相模湾でも。
    台湾、東沙諸島、インド-太平洋(紅海、オーストラリア西岸、ハワイ諸島、マルケサス諸島、イースター島を除く)

    生態

    基本情報

    熱帯域・亜熱帯のサンゴ礁などに多い魚で、観賞魚として有名なハタタテダイのなかでも大型で、食用になりうる種。

    水産基本情報

    市場での評価/まだ関東では見ていない。
    漁法/定置網
    産地/長崎県、鹿児島県、沖縄県

    選び方

    味わい

    旬は不明。
    鱗は小さく強いが取りやすい。皮は厚みがあり強い。骨はあまり硬くない。

    身色 皮を引くと血合いが赤く、鮮度がよいと透明感のある白身。熱を通すと少し硬く締まる。比較的イシダイなど磯にいるクセのない味の魚に近い。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    オニハタタテダイの料理法・調理法・食べ方/生食(刺身)、煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)
    オニハタタテダイの刺身
    オニハタタテダイの刺身 頭部が大きいので刺身にすると歩留まりが悪い。ただし皮を引くとまことに美しい血合いが現れる。透明感のある白身で上品でいながら奥行きのある味わい。イヤミがないのでついつい箸が伸びる。
    オニハタタテダイの刺身
    オニハタタテダイの刺身

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/魚喰民族 石田拓治さん(長崎県長崎市)、川東守昭さん・繭右さん、屋久島安房のみなさん
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会)
  • 主食材として「オニハタタテダイ」を使用したレシピ一覧

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