イシガニ

Scientific Name / Charybdis (Charybdis) japonica (A.Miline Edwards,1861)

イシガニの形態写真

甲幅9cm前後になる。若い個体には甲羅表面に短い毛が密集する。[老成した個体]
イシガニの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
甲幅9cm前後になる。若い個体には甲羅表面に短い毛が密集する。[老成した個体]未成熟のものは甲羅中に毛が生えており、青と白の模様がはっきりしている。これが成熟すると毛が抜けて模様が消え、青黒い硬質なたくましい姿になる。[若い個体]
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★
      知っていたら達人級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★
      美味

    分類

    節足動物門甲殻上綱軟甲綱(エビ綱)真軟綱亜綱(エビ亜綱)エビ上目十脚目短尾下目ガザミ上科ワタリガニ(ガザミ)科イシガニ属イシガニ亜属

    外国名

    学名

    Charybdis (Charybdis) japonica (A.Miline Edwards,1861)

    漢字・学名由来

    漢字 石蟹
    由来・語源 石のように硬いカニの意味合い。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。北海道南部から九州までの太平洋、日本海側。韓国、中国。
    汽水域、干潟などから水深45メートル。

    生態

    基本情報

    内湾や汽水域に多いカニで、あまり流通に乗ることはない。ガザミよりも岸による習性が強いようで、子供でもつかまえられる。漁業の対象というよりも漁村などで自家消費されることが多い。ガザミ、タイワンガザミなどと比べると落ちるが、味のいいことは漁師さんなどが力説すること。

    水産基本情報

    選び方

    原則的に生きているもの。持って重さを感じるもの。

    味わい

    旬は秋から春
    非常に殻が硬い。食べるために金槌などが必要。熱を通すと鮮やかな赤に発色する。
    身はしまっていて、甘味が強く美味。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    イシガニの料理法/塩ゆで、みそ汁

    イシガニの塩ゆで 蒸すよりもゆでた方がいい。食べる部分は主に甲羅下の部分。あとは鉗脚(はさみ)の部分だが、硬いので、この部分だけあらかじめ割ってから出すといいだろう。キッチンばさみでは割れない。

    イシガニのみそ汁 包丁で硬い殻を割り、水から煮出して、みそを溶くだけの簡単極まりない作りのみそ汁がいちばんうまい。少々粗野ではあるが本体の方は最後は手づかみで食べて欲しい。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    東京湾ではマダコ釣りのエサになる。

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    『原色日本大型甲殻類図鑑』(三宅貞祥 保育社)

    地方名・市場名

    イシガニ
    場所千葉県船橋市 参考吉種登さん聞書 
    モキチ
    場所大阪府泉佐野市泉佐野港 参考聞書 
    モガニ
    場所愛知県豊橋市 備考豊橋魚市場 
    ムラサキガニ(ムラサキ)
    場所福岡県柳川市 備考筑後中部市場にて。 
    マッズガネ
    場所福岡県柳川市中島(c) 備考朝市で 
    マルガネ
    場所福岡県柳川市大和町中島(a) 備考朝市でカニやアサリなどを売っている方から 
    マルズガネ
    場所福岡県柳川市大和町中島(b) 備考朝市で 
    イシモチガニ
    場所福岡県築上郡築上町 
    ガセガネ
    場所長崎県雲仙市富津 参考20201123佐藤厚さん 
  • 主食材として「イシガニ」を使用したレシピ一覧

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