
体長35cm前後になる。キビレアカレンコと同種である可能性大だが、小笠原のものは赤みが強い。
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魚貝の物知り度 |
食べ物としての重要度 |
味の評価度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目タイ科キダイ亜科キダイ属
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外国名 |
Yellowfin sea bream
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学名 |
Dentex.sp
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漢字・学名由来 |
漢字 赤連子
由来・語源 |
地方名・市場名 [?] |
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生息域 |
海水魚。
小笠原周辺。 |
生態 |
産卵期は3月〜6月。 |
基本情報 |
小笠原諸島から入荷してくる。小笠原の魚が定期的に入荷してくる関東の流通のプロの間では知られた存在である。比較的大きさが揃っていて、赤いタイということで一定の評価を受けている。 |
水産基本情報 |
市場での評価 小笠原より入荷。やや高値。
漁法 釣り
産地 東京都
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選び方 |
触って張りのあるもの。鰓が赤いもの。体色が赤いもの。 |
味わい |
旬は秋から春。
鱗は薄く弱い。皮はやや厚く強い。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で熱を通しても硬く締まらない。 |
栄養 |
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寄生虫 |
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食べ方・料理法・作り方 |
調理法 生食(刺身)、焼く(塩焼き)、汁(潮汁、鍋)、煮つけ、揚げる(フリット、天ぷら、唐揚げ)、ソテー(バター焼き、ムニエル)  アカレンコの刺身
「刺身」。タイ科らしい上質の身でほんのり甘味があるので皮霜造り(三枚に下ろした身に湯をかけて、冷水に取り水分をよく拭き取ったもの)にして非常に美味。また単に刺身にしてもいいし、カルパッチョやセビチェ、柑橘類と合わせてもいい。  アカレンコの塩焼き
「塩焼き」。小振りは塩焼きに。皮目が香ばしく、身が適度にしまり、甘味がある。食べた後に丼(ボウル)などに入れて熱湯をそそいで食べてもいい。魚田や大形は幽庵焼きなどにしてもうまい。  アカレンコの潮汁
「潮汁」。あらは水から昆布と一緒に煮だして、昆布だけを取りだし、塩と酒で味つけする。これを「潮汁(うしおじる)」というが非常に美味。中骨を香ばしく焼き、これでだしをとり、適宜に切った頭部や身と鍋に仕立ててもうまいことこの上ない。ほかにはみそ汁にしてもいい。  アカレンコの煮つけ
「煮つけ」。写真は頭部を半割にして煮たもので「兜煮(かぶとに)」になる。熱湯をくぐらせて血液や鱗などを洗い、あっさりとしたしょうゆ味で煮た。こってりと煮上げても持ち味は失せない。塩だけで煮てもいい。  アカレンコのフリット
「フリッター(fritter)」、「フリット(fritto)」。ビール、オリーブオイルを加えて小麦粉で衣を作り揚げてみた。かりっとして中はしっとり。身にうま味と甘味があって美味しい。衣に甘味を加えて作る長崎風や沖縄の天ぷらにしてもいい。  アカレンコのバター焼き
「バター焼き」。塩コショウしてバターでソテーしたもの。しっとりと仕上がり、身が柔らかく豊潤で美味。ムニエル(meunière)にしてもいいし、韓国のジョンにしてもいい。 |
好んで食べる地域・名物料理 |
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加工品・名産品 |
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釣り情報 |
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歴史・ことわざ・雑学など |
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参考文献・協力 |
東京都島しょ農林総合センター
『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226) |
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