高知市で新子の刺身に行き当たる

時季のものを時季に食べることが好きだ


8月25日、高知市最初の夜、久方ぶりに居酒屋に入った。
高知駅前の酒屋さんに「近くにいい居酒屋ありませんか?」と聞いてたどり着いた店だ。
ボクは和菓子屋の位置を調べること以外はネットを見たりしない。
旅先での居酒屋探しはギャンブルに近い。
「川沿いの道を(西に歩)くと、すぐに見つかります」と言って、店の名前を書いたメモをくれた。

教わった通りに大通りを西に渡り、歩くこと二、三分でその店にたどり着いた。
こぢんまりした店で中が暗めなのが気になったが、雰囲気は悪くない。
「新子(マルソウダの若い個体)」があったので頼む。
「もんずまの新子(スマの若い個体)もあります」というので、そちらもお願いする。
結構な値段だが、あとあと見て歩いたら、ほとんどの店が高価格帯をつけていた。

初めて飲む瀧嵐もうまいぜよ


猛暑の中、見知らぬ老人に無理矢理、冷えすぎの缶ビールを飲まされた後なので、いきなり日本酒をお願いする。
飲んだことがないな、というだけの理由で選んだのが「瀧嵐 生酒」である。
醸している酒蔵、「高知酒造」は仁淀川の支流、勝賀瀬川のそばにある。
初のみの酒だけど、やけにうまい。

初めて食べるスマの若魚の刺身に感激


さて、8月、9月、たぶん10月初めくらいに高知に来たら、「新子」だろう。
久礼で新子漁の取材をして、水揚げ後すぐの「新子の刺身」を食べてから、「新子」好きである。

さて、「もんずまの新子」は今回初めて食べる。
調理しているのを見た限りでは全長25㎝くらいだろう。
相模湾ではこの小型サイズは揚がらない。
さて、「もんずまの新子」をつまんで、次に「新子」をつまむ。
これを繰り返していたら、「もんずまの新子」の方が味がある。
断然うまいとまでは言えないが、どっちかというと、「もんずまの新子」かも。
1年振りの「新子」もとてもうまいものの、スマとマルソウダの若い個体を比べると、スマの方が上とみた。

マルソウダの若魚の味はどこで食べても同じ


余談になるが、神奈川県小田原で揚がったばかりの「新子」を食べても、味は同じだけど、高知で「新子」を食べる理由は、高知特産の酢みかん、「ぶしゅかん」にある。
皮をおろしかけて、「ぶしゅかん」を搾り込んで食べるからこそ、「新子」はうまい。
「新子」の味の決め手は「ぶしゅかん」の皮にあり、だ。

音が似ているので、間違って入った店だった


徳島県人らしい団体客が小上がりに入り、大騒ぎし始めたので、追加しないで店を出た。
いい店だった、と店名を見たら、音は似ているが教わった店ではなかった。
そのまま川沿いを西に歩くと、その教わった店があるではないか。
こちらの店も品書きを見る限り悪くない。
今回は店違いではあったが、結果よし、かも。


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